わたしへの決め事を空に。そして自分に。

わたしは今の自分を愛せない。

自分そのもの、というより今の自分の身の置き所というべきか。

でも今の置き所を許容してしまっている自分に嫌気がさしているのも事実だから、ある意味自分そのものとも言えるのかもしれない。

だけど、もうそんな自分を厭うのも飽いたから。

今、自分の身を置く所からそろそろ抜けようと思う。

とはいえ後を濁すのは美しくないから、きれいに整理してから飛び立とう。

あと、自分にとっていらないものが、今のわたしには多すぎるから、それも削ぎ落として。

もう決めちゃった。

この決め事を覆すほうが、わたしにとっての毒素になる。

だからあと少しの間。

今いる場所を整えて、後を継ぐ人に受け渡そう。

これはわたしの決意の証。

冷たい風も心地良くなる。

©2014　緋月 燈