はじまるよ

さびしくて なみだがこぼれそうなのに
途轍もなくひとりになりたい
闇の中にひとり
自分だけを感じていたい

発芽する種が 土の中 暗い闇の底で蠢くように

もう芽を出すとき
わたしは もう 充分休んだから
自分のために歩き出す

そのための 最後の胎動
あらたな産声の はじまり

きっと もうすぐ

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