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【火車】宮部みゆき
今回読んだ作品はずっと読みたいと思っていた宮部みゆきさんの火車。
ストーリー
怪我をして休職中の刑事、本間は遠縁の男性から失踪した婚約者を捜してほしいと頼まれる。
婚約者はなぜ突然失踪したのか。
なぜ失踪しなければいけなかったのか。
何の手がかりもなく失踪した婚約者を捜すことになった本間は彼女の過去や人物を調べていくうちに、それは予想もしていなかった事実に直面するのだが・・・
感想
物語の序盤から一気に引き込まれました。
捜索しているうちに婚約者が失踪した理由が明らかになっていくのだが、それはあまりにも残酷だった。
彼女はなぜその選択肢を選んだのか。
他に道はなかったのか。
ずっと孤独で壮絶な人生を歩み、誰も信じられず頼れないと諦め、そうするしか方法がなかったのか。
彼女のしたことは決して許されることではないけれど彼女の人生はいったい何だったのだろうと何とも言えない気持ちになりました。
物語の終わり、彼女がどうなったのかは描かれていないが私は彼女に直接聞いてみたいことがたくさんある。
彼女の思いや何を望み何を生きがいにここまでやってきたのか。
これまでの人生で幸せだと思った瞬間はあったのか。
この作品は展開が早いので明かされる事実に私も驚いたり緊張しながら読んでいました。
ミステリーはこのスリルがたまらない。
物語も面白く忘れられない一冊になりました。
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