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妖精名と柳の天使



 自分の名前のイニシャルと誕生日(日付と月)を組みあわせると、自身の“妖精の名”が浮かびあがる、という一覧表を目にする機会があり、その“妖精名”が「自身のそばにいてくれている妖精の名」か、「妖精の世界において自分にはその名があたえられる」のか、そのどちらなのかはわからなかったけれども、わたしはこういうことが大好きなので、さっそく自分自身の“妖精名”をイニシャルと誕生日から組みあわせてみると、


 Edwina Willow the Belle


 そのような名前が浮かびあがったのでした。

 エドウィナ・ウィロー・ザ・ベル


 その名のなかにある“Willow”という響きになぜかしらはっとしたのは、“Willow”を意味する「柳の木」が、以前にもあるメッセージをもってわたしに囁いてくれたことがあるからです。

 The Tree Angel Oracleというカードデッキがあって、これは「樹木の天使」からの伝言をつたえてくれるカードデッキなのですが、そちらをお迎えしたとき自分自身の“道具”とするために、その“持ち主”を象徴するカードを2枚であらわす儀式があって、1枚はそのひとの顕在意識を、1枚は潜在意識を示唆している、とのことで、その2枚のカード、そこにあらわれた樹はそのひとにとっての“ラッキーカード”であり“幸運の樹木”なのだと、お迎えさせていただいたときそのデッキをお取り扱いされている植物の本屋の魔女さんがおっしゃっていて、あれはもう2年半くらいまえだと思うのですが、手もとに迎えた日の夜、“わたし”を象徴する2枚のカードをひき、潜在意識にあらわれてくれたのが“White Willow”ーー柳の木だったのでした。


 The Tree Angel Oracleによるとこの木は、月と女性の魔法と関係があるのだそうです。すべての魔法はこの樹木のもとに呼び出される、と。

 喜びの涙を流すならば、それが大地を癒すでしょう。涙が地面に吸い込まれたら、惑星の鼓動に合わせて躍りながら、意識だけは、涙の行方を追っていきなさい。女神は目を覚まし、今、あなたと共にいます。


 樹木の天使たちの伝言はたぶんに哲学的なメッセージをふくみますが、暗号みたいな言葉が好きなわたしには、充分な示唆に富んでいるように感じます。

 柳の木はつまり、考えることも問うこともやめて、ただ踊るがごとき“感じ”て、自分自身を“解き放”ちなさい。そういってくれているようです。


 興味深いのは“妖精名”からはじまり“柳の伝言”にいたる流れが新月の時間のなかで起きたこと。

 柳は満月をあらわす木、とやはりThe Tree Angel Oracleには記されてあって、


 満月の宵、丸くなって溶け出した月の下、すべてのものは生命の循環のリズムによって動きます。


 柳の木の“伝言”はこのようにはじまるのだから。その囁きを新月の夜に聴いたということはおそらく、来る“満月”にむける妖精と天使と柳の木からのメッセージということなのだ、と。

 まるくなって溶けだす月を迎えるまえに、わたしはわたしだけの準備がある、とそういうことなのでしょう。わたしのなかに潜んでいる柳の木に微笑みかけ、その妖精名がわたしだけの冠として自分自身のなかに満月みたいに溶けあうまえに。




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