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観音、水のようであること
観音のenergyとつながっているとき。
彼女(観音は男でもあり女でもある、男でもなく女でもない中性のなかにある存在ですが、わたしに働きかけてくるとき女神の姿をしているために、観音をあらわす言葉にわたしは“彼女”を使います)がもっとも強く「つたえたい」と思っていることは、relaxのことであるようです。
「すべてのことを、ゆっくりと行いなさい」と彼女はいいます。
食べることも、湯船に
“自由”を知るそのまえに、まず制限に気づいてゆく段階があって、自分の観念や環境や思考のなかにある枠組みを見つけ、その発見と同時にそれが自分自身によってさだめられていた柵であったことに気づき、それを越えようとすること、そのものが飛翔。
リルケに寄す――silent music
五月の薔薇にリルケへの祈りが託されたマリアさまのお庭、東中野のsilent musicへ。
展示にあわせて編まれた石倉和香子さんのリルケ詩集から密やかにひらかれた朗読会。
いつまでも深い余韻を底に響かせている鐘みたいに厳かに紡がれた和香子さんの声による朗読、その鐘の音が天に吸いこまれて昇り、不意にひらけた場所で翼をもって、その光の階段を羽ばたいてくるように奏でられた久保田恵子さんのピアノ
【破壊】My dictionary
【破壊】――
あらたに芽吹く季節のまえに生じることのある嵐。
自身のなかでそうであることが当然となっている物事、固定されている習慣、過去からの積み重ねによって、意識することなく肉体的、思考的に「そうしなければいけない」ように決まりきっていると、すでに自分が疑いなく思っているものから自分自身を救いだしてくれるプロセス。
これまでの習性がこれまでの人生を築いてきたのなら、人生に疑問がある
SALON des MUSICA——silent music
東中野のsilent musicさまで開催中の“SALON des MUSICA”におうかがいしてまいりました。
縫いぐるみ作家のLIENさん、服飾作家のmIRA.さん、人形服とお洋服作家のネムリコネムコさんの作品たちとともに、フランス菓子やシルバージュエリーがならべられた“幻洋品店”。
本来の予定であれば去年の4月にひらかれるはずだったこの“まぼろし”の洋品店が、あれから1年が巡る