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俺はサッカーしたこと無いけど

今朝、日本代表の2022年のワールドカップが終了しました。ベスト16でクロアチアにPK戦の末、敗退。本当に悔しい気持ちを抱えながら、今これを書いています。

その理由として、「W杯を見てサッカーを面白いと感じてくれた人たちに、是非継続的にサッカーを見てほしいから」というものがあります。

というのも、自分のTwitterやインスタグラムを見ていると、普段サッカーをあまり見ないであろう人たちも今回のW杯で大いに盛り上がっていると感じました。この四年に一度の祭典は、日本のサッカー視聴人口を増やすにはもってこいだと思うんです。どんなにささやかでも、その一助になりたいという気持ちが私に芽生えました。

ということでこのnoteの目的は、繰り返しにはなりますが「自分の経験を踏まえつつ、W杯を機にサッカーファンの増加の一助を担いつつ、継続的にサッカーを見て頂く」ということにしたいと思います。


じゃあその「自分の経験」ってのは何なんだいって言うと、

自分もロシアワールドカップW杯からサッカーファンになった新参者のにわかファンだ!


というものです。それまで自分は、サッカーになんて1ミリも興味がありませんでした。なんなら正直スポーツ全般にもそこまで興味がありませんでした。
もちろんサッカーをプレーしたこともありません。強いて言うなら体育の時間くらい。ボールを蹴ろうものなら明々後日の方向にブッ飛ばす、泣く子も黙る、それどころか泣く子にも笑われるレベルの生粋の運動音痴です。

ロシアW杯当時の私は高校2年生。勉学を疎かにし、所属していた弓道部で友人たちとずっとバカしてる一般的な腐れ高校生でした。

弓道部のほかに、その時の友達にサッカー部が多かったこともあり、その友達との会話の中でW杯の話題が出ることもしばしば。話を聞いているうちに、「まぁ自分もそのW杯とやらを見てみますかァ」という気持ちになりました。

そしていざ開幕したロシア大会。日本の初戦は南米のコロンビア。覚えていらっしゃいますか?日本が2-1で勝ったあの試合です。

その試合が私の人生を変えました。まるでスポーツを知らなかった自分が初めてスポーツで興奮しました。
初めてきちんと見たサッカーの試合で「楽しい!」という気持ちにさせてもらったことが、自分にとって大きな感情の動きだったと今思います。

そこからというもの、私の地元のクラブであるモンテディオ山形も本格的に応援しようと思いました。もちろん日本代表も応援し続けようと決めました。
そして何より、YouTubeでサッカーの動画を漁っているうちに、「SSCナポリ」という、俺が死ぬまで一生応援し続けたいと思えるクラブとも出会えました。

そんなロシア大会からはや4年、一向にサッカーの戦術は分からないし知識もロクに身に付いていないけど、「好きだ」「楽しい」という気持ち多めでここまで来ました。


以上のように、自分も「W杯を機にサッカーを好きになった」という経験があります。

あの時に自分が感じた「楽しい」という感情を、今大会では更に多くの人が感じたかもしれません。今回の日本代表の皆さんは、そのくらい良い試合を続けてくれたと個人的には思います。

ただ、そのように「サッカー楽しい」と感じても、次の一歩をどう踏み出そうか悩む人も多いんじゃないでしょうか。

個人的には、まず皆さんの身近にあるJリーグのクラブを気にかけてほしいと思います。それが一番手っ取り早く、より身近にサッカーを感じることができる手段の一つだと思います。

クロアチア戦後のインタビューで長友さんが「皆さんのお住まいの地域にJリーグクラブがあると思うので応援してあげて欲しい」という旨の発言をしており、とても心に残っています。Jリーグの発展が、日本のサッカーをより盛り上げるダイレクトな手段だと考えています。
是非、皆さんの地域にあるJリーグのスタジアムに一度でも足を運んでみてほしいです。初めてスタジアムに足を運んだ時、生で試合を観戦した時の非日常感が、いつか貴方の日常になっていてほしい。

もちろんサッカーの入り口はJリーグだけではありません。とあるクラブや国の代表チームを追ってみるのもいいですね、選手個人にフィーチャーして応援してみるっていうのも一つの形です。


ここまであーだこーだ言いましたが、結論としてお伝えしたいのは

・知識なんて無くても大丈夫!「楽しい」っていう気持ちさえあれば十分!
・どんな楽しみ方をするかはあなた次第!飛び込む扉はいつでも全開だよ
・でも是非、あなたの一番身近にあるJリーグのクラブも気にかけてほしい

ということです。

「サッカーもロクにやったこと無いニワカめ!どの口が言うんじゃい!」って話ですが、本当にフランクに、ラフに、サッカーを楽しんでほしいです。応援の形は人それぞれ自由です。

俺がその自由さに飲み込まれたように。本当の0からサッカーにのめり込んだように。サッカーはその門戸を大きく開けて、いつでも私たちを待っています。W杯でサッカーに興味を持った皆さん、これからもみんなで一緒にサッカーを見てみないかい?


その先にあってほしい事は

ここからは少し自論を述べさせていただくのですが…

このクロアチア戦後、Twitterは大荒れでした。「批判するな!選手を労え!」という意見と「これからのための批判だ!」という意見で埋め尽くされていました。

どっちの気持ちも分かります。国を背負って戦ってくれた選手に誹謗中傷なんて言語道断だし、感謝の気持ちを持つことは間違いなく大切です。

ただその「感謝の気持ちがある」という前提で、プレーに対する意見や疑問を持つことによる視聴者の当事者意識も、日本が強くなる上では重要なんじゃないかと考えています。

「ありがとう、お疲れ様」の気持ちだけで十分なら日本はとっくにW杯でベスト8どころか優勝までありつけているはずです。

その気持ちの先に、試合を見ていた各個人が意見を持ち議論をする、こうした当事者意識が生まれることは、少なからず国全体で日本のサッカーに対する意識を高める一つの手段になり得ると考えています。

もちろん誹謗中傷とか行き過ぎた選手個人やチームを叩くような行為はダメですよ、あくまで常識の範囲内で、です。

簡単に「今回も感動をありがとう、それではまた4年後」では、いつまでも日本はサッカー後進国のままだと思います。選手やスタッフに届かなくても、その意見や一般大衆からの意識の改革は日本にサッカーを文化として根付かせるためになると、そう感じます。

(これはサッカーをちゃんと見るようになってまだ四年の自分が今思っていることだから、これから考え方が変わっていくかもしれないね、でも少なくとも今はそう思ってる、みんなはどう?)

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