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癒しとやすらぎのミニ・コース

なんとなく春に向けて、片付けモードに入っている。
本の整理をしていたら、懐かしい本が出てきた。

ジェラルド・G・ジャンポルスキー。
仕事で待ち時間が長い時に、何冊か読んだ。

癒しとやすらぎのミニ・コースは、中でも小さくてすぐに読める本だ。
真っ赤な表紙で可愛くて、高見恭子さんが訳している。

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この本には、18枚のレッスンカードがついている。
そして、すごく短くやすらぎについての説明があって、すぐに読めてしまう。

「いろいろと理由をつけて悩まない。」
なんて、短い言葉だけれど、真実だ。
著者の他の本も読んだけれど、エッセンスだけ集めた本のように思える。
しかし、残念ながら、もう手に入らない本なのかもしれない。

『大切なのは、必要なものはすべて今、持っているということ、その本質は「愛」であると覚えておくことです。』

私がほしいのは、やすらぎだろうか、それとも葛藤だろうか?
望んでいるのがやすらぎならば、私は与えることだけ気にかけます。
葛藤を望んでいるのなら、何かを得ようとしたり、なぜ私がそれを手に入れられないのかを心配し続けるでしょう。
すべてのかかわりにおいて、自分にこう問いかけましょう。
このかかわりは、私自身や相手に、愛を与えているだろうか?

久しぶりに読んでしまって、片付けは一時中断した。

友人と話していても、また、文章を読んでいても、意外と「恐れ」を隠して生きている人は多い。
いや、心に恐れがあることにさえ、気づいていない。

恐れていることが当たり前になると、目の前の人の表情すら穿った見方をしてしまうので、人間関係に悩みが多くなる。
本当は、目の前の人は何か過去のことや、別のことで感情を害しているのに、自分が怒らせたのではないか、という気持ちになったりするのは、実は、自分の中に認めていない恐れがあるからなのだ。
恐れは、人に対してだけではない。
挑戦することをはじめとして、行動全て。

与えること、受け取ること、この両方が上手にできると楽なのだ。

そして、本質は「愛」である。
それ以外は『幻想』であり、『無』である・・・と言ったのは、私の絵画療法の先生である。
良い教えをいただいたな、と今でも感謝している。



「愛とは、恐れを手ばなすこと」は、訳した本田健さんもボロボロになるまで読んだ、と書かれていた。

ジャンポルスキー博士とは、スタンフォード大学医学部卒業。国際的に有名な精神医学者である。
1975年に「アティテューディナル・ヒーリング・センター」(Center for Attitudinal Healing)を設立、現在、世界約30か国で130か所以上のセンターやサークルが運営されている。


書くこと、描くことを続けていきたいと思います。