ボタンやピアノの鍵盤にも使われている~ミルクカゼイン~
先日、アイスクリームを作っていて思うことがありました。
牛乳を半量に煮詰めていたとき、「これ、、何か、、、覚えがある」と。
数年前の子供の自由研究で、題して「牛乳からプラスチックを作ろう!」みたいな、牛乳を煮詰めたときと似ていたのです。
ちょっと、自分でも牛乳から作られるプラスティックについて、興味が湧き調べてみました。
牛乳から作られるプラスティックの正体
牛乳のタンパク質(カゼイン)は、熱と酸を加えると、バラバラになっていたカゼインの分子がくっつき塊になります。これをカゼインプラスチック(ラクトロイド)と呼びます。
また、牛乳のカゼインが持つ、光を反射する性質によって、牛乳が白く見えるのだそうです。
詳しくは、光の屈折と反射を勉強しましょう。
白は光の乱反射によって見えるそうです。
理科事典や色彩検定などの教科書に詳しく書かれています。
ボタンやピアノの鍵盤にカゼインプラスティックは使われていることは本当?
さて、ピアノの鍵盤には、樹脂製と木製、今は作られていない象牙の鍵盤があります。カゼインプラスティックの鍵盤は樹脂製となります。
ドイツで発見されたカゼインプラスティックは、象牙に似た質感と色から、ピアノの鍵盤に使用されてきました。今のカゼインプラスティックの使用使途は、8割がボタンです。現在もピアノの鍵盤として作られているかもしれませんが、数は少なめであると言えるかもしれません。
でも、実はすでに、カゼインプラスティック製のピアノの鍵盤に触れている可能性もありますね。
牛乳からカゼインプラスティックを取り出す方法
<用意するもの>
牛乳
お酢 適宜
耐熱容器
混ぜるもの
<手順>
①牛乳を沸騰させる(電子レンジ可)
②お酢を少しずつ滴しながら、固まってくる感じがわかるまでかき混ぜる
③ガーゼを乗せた耐熱容器に、②を流し入れて濾す
④③を水道で洗う
⑤④を絞り、水気をとり、好きな形に成型する
⑥耐熱容器に入れて、電子レンジで温めて乾かす(強で大丈夫です)
こちらに、アイスクリームの作り方、カッテージチーズの作り方、カゼインプラスチックの作り方が書かれています。
お酢と牛乳で何故かたまるのか、カゼインプラスチック(生分解性プラスチック)と、プラスチックとの違いについて、自由研究で調べてみると良いかもしれません。
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