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一石二鳥な水キムチ(辛くないVer.)

「腸活」という言葉が割と一般に浸透してきた今日この頃。「腸は第二の脳」とか「腸内フローラ」なんて単語も、雑誌のコラムなんかでもよく取り上げられているので、耳にしたことのある方も多いのでは。

先日、菌検査解説アドバイザーの方の講義を聴く機会があったのですが、学びが多かったので要点をかいつまんでご紹介。

・腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌(その時優勢な方に加勢するどっちつかずの菌)の3種類に大別できて、おおよその比率は2:1:7(実社会の比率に似ている気が…)

・腸内細菌は善玉菌の比率が高ければ良いというわけではなく「多様性」がキーポイント
→腸内細菌の全体数を殖やし、善玉悪玉問わず、多種多能な腸内細菌を保持することで強い身体が作られる

・いわゆる腸に良いとされる食品(納豆、キムチ、ヨーグルト等)を食べても、腸内環境の改善になるとは限らない
→人それぞれ必要な菌が異なるため、これさえ食べておけば良い、というものはない。むしろ善玉菌が多いものでも、身体に合わないと感じたものは食べない判断をすることが重要(乳糖不耐症のように、分解する酵素を持っていない場合もアリ)。

・人が人と直接会うと腸内細菌も伝搬するため、一緒にいて居心地の良い人と過ごすと、腸内環境にもプラスに作用する
→居心地の良い人=腸内細菌の相性も◎
 居心地の悪い人=腸内細菌の相性も悪く、食事を共にしても消化がスムーズにできないことも。

会ってすぐ、大して話もしてないのに「生理的に合わないな…」と感じるアレは、気のせいではなかったんだ…と妙に納得。

先祖代々、海の近くで暮らしていたような人はペスカタリアン(お肉は食べないけどお魚は食べる主義)にすると体の調子が良くなることが多いし、逆にお肉が主食だったような遺伝子を持っている人が挑戦するとメンタルを病んでしまったりするそう。

つまるところ誰にも効く万能な腸活方法はないということになるのですが、腸活としてどうかは置いておいて、最近出会った植物性乳酸菌が多く含まれているという水キムチの魅力についてご紹介したいと思います。

植物性乳酸菌というと、糠漬けでいいんじゃないの?と思う方もいるかと思いますが、なんと水キムチは糠漬けの何十倍も多くの乳酸菌が含まれているそう!

私自身糠漬けも好きで、色んな隠し味(一番のオススメは焼いた鮭の頭!)でオリジナルの糠床作りに夢中になったこともあるのですが、いかんせん寒い冬に糠床に手を入れるのが苦痛で…

さらに言うと、糠漬けにして美味しい野菜って主に夏野菜だと思うのですが、冬に旬でないキュウリやパプリカを買う気にもなれず。

切って漬けて放置するだけの水キムチのレシピはこちら!※ちなみに我が家は夫が星の王子さまカレーしか食べられないくらい辛いものがNGなので、唐辛子なしレシピです(辛くしたい場合は漬け汁に粉唐辛子を適量入れて、ニラ等を加えるのがオススメ)

<材料>
-野菜-(ないものは適当に代替可能)
大根…1/2本
紅芯大根…1個
かぶ…2個
人参…1/2本

-漬け汁-
水…400ml
米粉…小さじ1
塩…小さじ2
砂糖…小さじ1
昆布…5cmくらい

-その他-
お酢…小さじ1
りんご…1/4個
にんにく…1片
生姜…1片

①漬け汁の材料を小鍋で一煮立ちさせ、冷ましておく
②スライスした野菜を塩で揉み、10分ほど置いて、水で洗い流して水気を切る
③ボウルに冷めた①と②とその他を入れて、ラップをして常温に1日(夏は半日)放置する。酸味が出てきたら発酵している証拠なので、その後は冷蔵庫にて保存する。

野菜は割となんでも美味しい。キュウリやキャベツも◎

冷蔵庫の中でもゆっくりと発酵が進むので、味の変化を日々感じられるかと思います。また、タイトルのとおり、野菜を食べ終わった後の漬け汁も、そのまま冷麺などを入れてスープにしたり、野菜スープのベースとして伸ばして使えます。

米粉がなければお米の研ぎ汁でもいいかもしれませんが、無農薬のお米でない場合は、漬け汁まで飲むのはあまりオススメしません。

一石二鳥の水キムチ、ぜひお試しあれ!


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