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LUMIXで描き出す「4畳半の架空の喫茶店」。"世界観を感じるテーブルフォト"を撮るための4つのテクニック

こんにちは。フォトグラファー&映像クリエイターのKazoo(@kazoo1984kazuno)です。

普段はカメラと関係ない業界の会社員ですが、写真と映像制作が趣味で日々作品をSNSに投稿しています。撮影に使うカメラはLUMIX S5です。

私の投稿テーマは「4畳半で撮る私なりのテーブルフォト」。

今回は、4畳半でテーブルフォトを撮影する上での工夫を中心に、LUMIXが放つ色の魅力についてもお話していきます。

それは「4畳半の架空の喫茶店」

そもそも私がカメラを始めたきっかけは、自宅一室をセルフリノベーションしたことでした。壁紙を張り替え、机や棚類を自作し、カフェ風の書斎を作ったのです。

当初はリノベーションしたこの部屋をスマートフォンで撮影していましたが、やがてデジタルカメラを使ってみようと思い立ち、SNSなどで投稿するようになったのが私とカメラとの出会いでした。

テーブルフォトの魅力

では、そんな私が感じるテーブルフォトの魅力とは何か。それは、

「光の変化を楽しみ、機材の重さを気にせず、自分の世界観を出しやすい」

ということ。

①光の変化を楽しむ

自然光のみで撮影

「光の変化を楽しむ」、その光とは室内の窓辺から差し込む自然光のことです。

テーブルフォトにおいて自然光の活用はとても重要で、その名の通り被写体を自然に美しくドラマチックに見せてくれます。テーブル上にある同じ被写体を同じアングルで撮っても、朝夕の各時間帯で別々の雰囲気を漂わせてくれるのが面白いところです。

②カメラ機材の重さを気にしない

愛用しているSIGMA 35mm F1.2 DG DN Art

機材の重量は撮影を楽しむ上でとても大事なポイントです。

私はLUMIX S5とSIGMAの単焦点レンズの組み合わせで撮影することが多いのですが、描写力の高い大口径の単焦点レンズとなると1kg越えとなり、比較的ボディが軽いS5と合わせても約1.7kgとなります。持てないことはないですが、やはりこの重さとなると長時間の野外撮影は厳しいところも…。

その点、室内で撮るテーブルフォトは被写体が目の前にありますので、安定力のある三脚や重量のある単焦点レンズを気兼ねなく使えます。

③自分の世界観を出しやすい

テーブルフォトは一人で撮影しているため、自分の世界観をじっくり構築して被写体と向き合えます。

インテリア雑貨、コーヒー器具、部屋の模様など自分好みのもので揃えられ、「自分が表現したい世界観」を作ることが比較的簡単なのも魅力の一つです。

私の場合は「4畳半の架空の喫茶店」をコンセプトに撮影し、その喫茶店でのワンシーンとして投稿しています。

作例紹介

では、私が実際にSNSに投稿した作例の一部をご紹介致します。使用カメラは全てLUMIX S5です。

では、続いてこれらの作例と同様に、私が普段テーブルフォトを撮影している際に工夫しているポイントをご紹介します。

テーブルフォトを撮影する上で工夫していること

4畳半の部屋で撮影する上で、大まかに以下のように工夫しています。

①太陽光の位置を把握して撮る
②引きよりも寄りで撮る
③間接照明などの電飾を使う
④被写体の周りに雑貨類を置き開放で撮る

詳しくご紹介していきましょう。

①太陽光の位置を把握して撮る

まずは上記の図を参照してください。

被写体とカメラの位置、それに対する自然光の入る方向を表しています。この中で私がよく使うのは、「半逆光・サイド光・半順光・時に逆光」です。
選ぶ理由は「ドラマチックに撮れるから」ということ。

半順光・サイド光・半逆光

半逆光を意識
半順光を意識

このように半逆光〜半順光で撮ると、立体感が出て被写体にも光が当たりつつ全体的な雰囲気がドラマチックな印象となります。ですので、私はテーブルフォトで選択することが多いです。

逆光

こちらはS5にオールドレンズをつけて撮影

逆光はより一層幻想的になりますが、被写体がほぼ隠れてしまいテーブルフォトでは不向きなケースが多いです。私はコーヒーのある風景をより幻想的に、いわゆる「エモく」撮りたい時に逆光を選択します。逆光で撮る場合、被写体に選ぶ食器類などはガラス製がおすすめです。光がガラスを通過し、より幻想的な雰囲気となります。

②引きよりも寄りで撮る

なんと言っても4畳半のスペースしかありません。テーブルに置かれた被写体と奥で風に揺れるカーテン、というような空間を意識した奥行きのある撮影は難しいです。

そのため引いて撮るより、寄って撮ることを常に意識しています。

またカメラの手前に物を置き、いわゆる「前ボケ」も出るようにしています。そうすることによって、狭い4畳半の撮影でも奥行き感のある立体的な印象の写真を撮影できます。

前ボケを意識して撮影

③間接照明などの電飾を使う

作例でも度々登場していますが、テーブルランプなどの間接照明やイルミネーション用の小道具の電飾などもテーブルフォトでよく使用します。こちらは被写体としてではなく、周りや後方に設置してボカして撮影することが多いです。

ファンタジー感のある雰囲気が出て、被写体を引き立ててくれます。おすすめは、光量を調節できたり、ワイヤータイプの電飾だと自分の狙い通りに設置しやすいです。

④被写体の周りに雑貨類を置き開放で撮る

被写体の周辺に雑貨類をたくさん置いて開放気味にし、ボカして撮影します。自分のコンセプトに合った雑貨で統一すれば、より雰囲気のある撮影ができます。

絞って全体をくっきり写すと、情報量の多いゴチャゴチャした写真となってしまいますが、開放気味に撮ることによって被写体に注目しつつ周りの存在感も出せる写真となります。

この方法ですと、やはり明るくボケ味に優れた単焦点レンズは欲しいところです。


これらの工夫を用い、「作例紹介」で最後にご紹介した写真の撮影は以下のようにセッティングしています。

上記①〜④を意識しながら撮影すると、

このような味わいのある写真が撮影できます。

LUMIXの魅力

実は私は一番最初に買ったカメラがLUMIX G9で、次にLUMIX GH5Sを映像用に追加で購入しました。現在はフルサイズミラーレスカメラのS5をメインに使用しています(GH6もお借りして使用中)。

見て分かる通りLUMIXが好きな人間です(笑)

LUMIXの使いやすさ

 LUMIXの魅力はいくつかありますが、まずは「カメラの使いやすさ」が挙げられるでしょう。

私が気に入っているのはボタンの配置で、ホワイトバランス・ISO・露出ボタンの3つがアクセスしやすい箇所にあるところ。

瞬時に押せて便利です。中央のISOボタンには手で触ると分かる突起が付いており、被写体に集中しながら指の感覚で操作できる作りが好感を持てます。

LUMIXの色

またLUMIXの魅力は色にもあります。LUMIXは「忠実な色」「雑味のない発色」との評価を見ますが、私もそう感じています。要するに目で見たままの色を写し出してくれるカメラだということ。

そんなのつまらないと感じる人もいるかもしれませんが、「自分の色を表現したいクリエイター」にとっては雑味なく忠実な色は大切な要素です。私はレタッチでかなり色をいじる方ですが、それもLUMIXが色に忠実だからこそできることでしょう。

元画像
レタッチ後

レタッチの作業は命を吹き込むようで楽しいです。それもLUMIXが忠実な色味を出してくれるからこそで、自分のクリエイターとしてのセンスを100%発揮できる楽しさでもあります。

私なりの色が表現できるカメラ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

私は、私のテーブルフォトを私なりの色で表現したい、だからLUMIXを選んでいます。

これまでG9、GH5S、S5、GH6と使用してきた経験で言えるのは、各LUMIXは統一した絵作り、色作りだということ。この4機種はほとんど同じ感覚でレタッチしています。なので、フルサイズとマイクロフォーサーズの2台持ちをして、それぞれの良い部分を活かしながら撮影する、なんてことも可能なんです。

この記事でテーブルフォトやLUMIXの魅力が少しでも伝わったら嬉しいです。

ぜひ皆さんも、自分に合ったLUMIXを選んで「自分なりの色」でカメラを楽しんでみてください。

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