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【LUMIX Ability】カメラ初心者必見!明るさやブレをコントロールする「シャッタースピード」について簡単解説!

LUMIXの機能やカメラの基礎知識をお届けする連載「LUMIX Ability」。

今回は「シャッタースピード」について解説します!


シャッタースピードとは

撮影:モロイ

シャッタースピードとは、シャッターが開いている時間のことです。

デジタルカメラは、イメージセンサーに光を取り込むことで、光を画像として記録します。そのイメージセンサーの手前にあるシャッターを開閉する秒数を「シャッタースピード」と呼びます。

シャッタースピードが与える影響は様々ですが、こちらの記事では主に写真の「明るさ」と「ブレ」に着目して解説します。

シャッタースピードによる写りの違い(明るさ)

左から、SS1/50、1/320、1/640
(F1.8 ISO100で統一)

シャッタースピードを速くすると、光を取り込む時間が短くなるため写真も暗くなります。

シャッタースピードを遅くすると、光を取り込む時間が長くなるため写真も明るくなります。

シャッタースピードで明るさをコントロールするシーン

例えば、「背景をボカすためF値を最小値に設定したときに、写真が明るすぎる場合」はシャッタースピードを速くすることで暗くしたり、「風景やスナップなど手前から奥までピントを合わせるためにF値を大きくしたい場合」はシャッタースピードを遅くすることで明るくしたりと、状況に応じてシャッタースピードで明るさをコントロールすることができます。

シャッタースピードによる写りの違い(ブレ)

左から、SS1/2、1/100、1/8000

シャッタースピードが速いほど、手ブレや被写体ブレを起こさず、動きを止めて撮影することができます。

手ブレ:カメラを持つ手が動くことで発生するブレ
被写体ブレ:被写体が動くことで発生するブレ

反対にシャッタースピードが遅いほど、被写体ブレや手ブレを起こしやすくなりますが、三脚などでカメラを固定することで流れるような動きを表現することができます。

SS1/1250 F1.4 ISO6400
撮影:Kazoo

シャッタースピードを速くすると、瞬間を捉えた表現が可能です。例えば、水滴を玉のように撮影できたり、動いている子供でもブレずに撮影できます。

SS1/15 F8 ISO640
撮影:Keng Chi Yang

三脚などにカメラを固定してシャッタースピードを遅くすることで、あえて被写体の動きを止めない躍動感のある表現や、水面や滝、車のライトなどを流れるように写すこともできます。

速いシャッタースピードが合うシーン

SS1/800 F2.5 ISO100
撮影:RyoOgawa

ポートレートや鉄道をはじめとした「動く被写体を撮影するシーン」では、シャッタースピードを速くして撮影するとブレを防ぐことができます。

SS1/1000 F1..2 ISO200
撮影:Swimmy

また、背景はぼかしつつ、白飛びを抑えたい明るい場所での撮影では、シャッタースピードを速くして露出を調節します。

遅いシャッタースピードが合うシーン

SS1/20 F11 ISO100
撮影:Keng Chi Yang

滝や水面など「流れを滑らかに写したいシーン」や、花火や星空のような「軌道を描いたダイナミックな写真を撮影したいシーン」では、シャッタースピードを遅くして撮影すると、目で見ている世界とは異なる写真を撮影することができます。

一般的に手ブレしない最適なシャッタースピードは、交換レンズの「1/焦点距離」とされています。例えば、焦点距離50mmの単焦点レンズの場合は、「1/50」秒よりも早いシャッタースピードであれば、手ブレが写真に影響しにくいとされています。ズームレンズの場合は、撮影時の焦点距離が目安となるため、焦点距離24-105mmのズームレンズで、焦点距離105mmで撮影する場合は、「1/105」秒よりも早いシャッタースピードが望ましいとされています。

撮影したいイメージに合わせて、被写体の動きや状況を判断し、適切なシャッタースピードを設定しましょう。

シャッタースピードだけをコントロールするなら「Sモード(シャッタースピード優先)」

シャッタースピード優先モードは、シャッタースピードを自分で設定すると適正な明るさになるようにカメラが自動的にF値を調節するモードです。

カメラの操作に慣れていない方は、まずはSモードで瞬間を写し止めた写真や、動きのある写真など、様々な表現の違いを楽しんでみましょう。

自分好みの表現がしたいなら「Mモード(マニュアル露出)」

マニュアル露出モードは、シャッタースピードやF値を自分で設定するモードです。

動きだけではなく明るさやブレも自分好みに調整したい方は、Mモードで撮影してみましょう。

シャッタースピードを活かした撮影テクニック

SS15 F13 ISO200
撮影:あまと〜

シャッタースピードを理解すると、表現の幅も広がります。今回は、シャッタースピードを活用した代表的な撮影方法を2つ紹介しましょう。

流し撮り

撮影:SUMIZOON

被写体の動きに合わせてカメラを振りながら撮影すると、背景が流れて写ります。この効果を「流し撮り」と呼びます。

LUMIXは手ブレ補正の中でも2種類の動作設定が搭載されています。その一つが「流し撮りオート」です。流し撮り時に方向を自動で検知して上下・左右の動きに対し補正を行いますので、ぜひご活用ください。

バルブ撮影

夜景や天体などを長秒で撮影する場合に、任意の時間シャッターを開け続ける機能を「バルブ」と呼びます。

シャッタースピードをバルブ(B)に設定すると、シャッターボタンを押し続けている間はシャッターが開き続け、シャッターボタンから指を離すとシャッターが閉じます。

ただし、カメラのシャッターボタンに触れると三脚で固定していてもブレが発生するため、レリーズを使用する、シャッターディレイ機能を使い設定時間経過後にシャッターを切る、またはアプリを使用して遠隔でシャッターを切ることで手ブレを防ぐことをおすすめします。

▼アプリのダウンロードはこちらから!

シャッタースピードによる写りの変化を参考に、ご自身のイメージに合った様々な表現をお楽しみください!


今回は、【明るさや動きをコントロールする「シャッタースピード」】について解説しました!

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