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仕事の原点

学生時代特になりたい職業もなく、
勉強もそんなにできず、
得意だった事といえば

絵を描くこと
何かを作ること

そんな事ぐらいしかなかった


我々の少し前の世代辺りから
就職氷河期がやってきた

我々もいよいよ就職活動が始まる中
通っていた服飾の専門学校からたまたま
インターンの話をもらい
トントン拍子で就職が決まった

すごく入りたいアパレル会社ではなかったが
パターン技術ではとても勉強になったし
今繋がっている人脈もこの会社からの御縁だ

ただ毎年やってくる展示会サイクルに
新しい発見を見出だす事が出来ず
婦人服よりももっと変わった形を
追求したくなった

10年ほどお世話になった会社を辞め
たまたま衣装会社に就職が決まった

当たり前だか婦人服に比べキラキラしたものが多い

そりゃあそうだ

仕事だからそんなキラキラした事ばかりではないが、

音楽・踊り・照明・観客・感情
色んな要素が混ざり合う舞台という世界

そのような仕事に携わる事が楽しかった

そんな会社時代に結婚・出産があり
30代は振り返ると仕事にしても
人との出逢いにしても
色とりどりな10年間だった

ただ子供が出来て会社も時短で働き
何がなんだか分からなくなった時があった

働く為に保育園に頑張って入園させるのか、はたまた
保育園に入園させる為に頑張って働くのか


え?私にとって仕事ってなに?

2人目を産んで仕事復帰後3年間時短勤して
必死な生活だった(今はもう出来ないだろう)

結局転居の為10年間お世話になった会社をまた辞めた

ありがたくも会社は私の仕事を評価してくれている為、たまに会社の仕事も頂き、ほどほどに働いている

個人の仕事をしながらパターンの勉強は終わらない
表現力・技術・知識まだまだだなぁ
と色々客観的に自分を振り返ると

ふと、なぜ服飾の学校を選んだかを
思い出した


もし私に将来子供が出来たら

親子でお揃いの服作りたいなぁ


まだ若かった私にはこんな小さな夢があった


それから約20年間色んな事で埋もれてしまっていたが
原点が分かった

こういうタイミングだから思い出せた
気がする


そして今ゆるく働いているお陰で最近我が息子の服も作り始めた

パターン作成って楽しい!



子育て・仕事がぐちゃぐちゃになる中
原点に戻れた

もう40代だが私の仕事はここからなんだ
やっとスタートラインに立てた気がする

好きな物を形にする
好きな事を仕事にする
仕事を通して伝えたい事表現する


こういう人に私はなりたいんだ


人生100年時代
これからでも遅くはないであろう
物作りを通してこれからも前進あるのみ

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