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事業継続計画の策定状況と重視するリスク

こんにちは!ルミエールコンサルティングです。

自然災害はもちろん、新型コロナウイルスの感染拡大や企業物価の高騰など、事業を継続する 上でのリスクが増大しています。

そのため、事業継続計画( Business Continuity Plan  以下、 BCP)の重要性が高まっています。ここでは今年3月に発表された調査結果※から、企業のBCP策定状況などをみていきます。

内閣府「 令和 3 年度企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」
資本金 1 億円超の調査対象 6,026 社に対して 2022 年 1 ~ 2 月に行われた調査で、 回収率は 30.5%です。 調査結果の詳細は次の URLのページから 確認 いただけます。https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kigyou/pdf/chosa_210516.pdf

策定割合は概ね上昇傾向

上記調査結果から、業種別のBCP 策定状況 をまと めると 、下表のとおりです。2009年度時 点では、最も 高い金融・ 保険業でも 34.1%でした。

その後、2011 年度には、BCP 策定割合が すべての業種で上昇しました。特に金融・ 保険 業は41.5 ポイント 、建設業は36.2 ポイント の 上昇です。

2021 年度の策定状況では、金融・ 保険業、 情報通信業、建設業、製造業が50%を 超えま した。一方で宿泊業、飲食サービス業は15.6% と 2割に届かない状況です。 なお、企業規模が大きいほど、BCP 策定割 合は高く なる傾向にあります。


地震、感染症、火災を重視

次に、企業が重視しているリスク 項目をみると 、全体では地震が93.5%、感染症( 新型イ ンフルエンザ、新型コ ロナ等)が81.2%、火災・ 爆発が54.9%、洪水( 津波以外)が44.7%、通 信( インターネット ・ 電話)の途絶が44.4%、津 波が39.0%、インフラ( 水道、ガス等)の途絶が 29.0%などとなっています。  

内閣府や中小企業庁などでは、BCP策定に 役立つ情報を発信しています。まだ策定してい ない企業は、こうした情報なども 参考にし なが ら、自社のリスクを明確にしてBCPを策定して はいかがでしょう か。


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