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マッチ箱

マッチ売りの少女が売ってたのはありふれた日用品なのに今の生活で見かけなくなってなんだか魔法の小道具売ってるみたいになってるし、マッチ箱みたいな場所といってもそもそもマッチを見た事ないチビッコも多いんじゃないか、、
などとふと思ったけど私はマッチが好きだ。
あのマッチ箱のデザインから目に見えて減っていく感じ、カラカラと音も出て、なによりその所作が大好きだし燃える匂いも好き。マッチの火で吸うタバコも好き。マッチの味がするのよ。火をつけるというか火が好きなのもあるけど何より私が生まれ育ったのは80年代の喫茶店だったのがきっと大きい。真っ赤な箱にダリアか牡丹みたいな花がドンと書いてあってお店の名前『イレブン』って書いてあった。
赤いのも花も関係ないじゃないか、、、
2色なのは予算の関係なんだろうけど。この赤い箱のマッチがとにかく、とにかく大量にあった。もちろん庭で何度も火遊びをした。どうやって組んだら残らず綺麗に燃え尽きるとか。私の幼かった頃はまだ石油ストーブが現役だったので子供がマッチを手に取る機会もあった。灯油が燃える匂いは冬の匂い。だから今でも飛行場でジェット燃料が燃える匂いは好きなんだと思う。いつの日かチャッカマン!が降臨してきて世間を虜にした。ちょっとした事だけど便利で安全なのはやはり強い。動作も1つ。喫茶店からはノベルティマッチが消えてライターになり、その後は灰皿も新聞も消えてく諸行無常。
そんな一際マッチ好きな話が7年ほど前に住んでた仙台で出会ったのが『hibi』簡単に言うならマッチ箱タイプのお香。マッチ棒の木の部分がお香になってて火をつけてそのまま付属のマットに置いたら10分癒しタイム。お香買ってもライターどこだっけ?ってならない。だってマッチだから!このステキな商品に出会ったのは器などを取り扱うセレクトショップ『Origami SENDAI』オリセンさん
お手頃な値段とコンパクトさと
何よりもそのかわいいフォルムとちゃんとした香りにメロメロでちょっとしたギフトや自宅用にゼラニウムやラベンダーなど。その後に仙台から引っ越してしまって何年か後にLUCUAのツタバや大きなSCなど色んな場所でhibiが買えるようになった。
そうそうこのhibiって名前も秀逸♡
先日ご近所のコーヒースタンドで出会った香港のデザイナーさんもhibiをご存知だったし瞬く間に売れっ子になったのも継続されて人気なのもなんだかうれしい。だって、hibiは神戸マッチってマッチの会社。餅は餅屋。マッチがどんなカタチであれ日用品なのです。自分が好きな香りで自分を癒す。あのマッチの火が着く音がたまらない。

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