見出し画像

レンズの彩

昔、MDの頃までのミノルタのレンズは通称「緑のロッコール」と言われていた。
施されたコーティングが緑色に見えたからだ。
面白いのは、このレンズコートの色が、各社によってそれぞれ異なって見えることだ。
その理由はどういったことなのかは不明だけど、確かにそういった傾向はあった気がする。

OLYMPUSのズイコーは、アンバーぽかった気がする。
琥珀色っていうとカッコいいかな?。
確か当時(OM-1Nの頃)のズイコー、マルチコートとモノコートのレンズが混在してて、それぞれ色が異なっていた。
モノコートのレンズがアンバーだった気がする。

タムロンのレンズはBBARという名前のコーティングがされていたはずだ。
ただどれも妙な青っぽさがあって、見た目あまり写りそうじゃ無かった(もちろん主観)。
Nikonもどちらかというと緑色に見えるレンズが多かった気がする。
キヤノンは透明感の有る青紫のような色だった。

私はペンタックスのSMCが好きだった。
茶系の色が主体で、光の加減で緑が入ったり青が入ったりする。
時折、赤系の色が混じり、レンズの中が夕景のように見えた。

詳しくは知らないが…デジタルになってからコートの厚さは薄くなったのでは無かろうか?。
性能を落としたのでは無くて、厚く多層コートを施す必要が無くなったのでは無いだろうか。

鏡筒が艶なしのエンプラになり、軽量になり、レンズの輝きが薄れてしまって、カメラレンズは眺めて楽しむものでは無くなってしまった。
時代が変わって残念になったことのひとつだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?