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奇岩と戯れ、地球最古の樹に会いに〜ブリッスルコーン・パイン / カリフォルニア vol.14

こんにちは。
昨日の夕方駆け抜けたアラバマヒルズ。トレイルへの道が封鎖されていても、やっぱりもう少し岩と一緒にいたくて朝いそいそと出かける。

モーテルで果物とワッフルをもらって出発。

Alabama Hills


シエラネバダの山々の美しいこと!

ホイットニー山は今日も麗しい。

どこにしようか〜いくつかあるデイキャンプのサイトから選ぶ。

気に入った岩がいるところへ。

ここにする?

泊まれるところと、日帰りのサイトはキチンと分かれています。

シエラネバダと巨石。素晴らしく気持ちの良い朝食会場。

バナナとか食べてはしゃぐ。

で、すぐ登りたがる。むむっ、足!指乱立!

8本指の方がいらしたのね。

みんな登ってる〜最高に気持ちいいよね。

吸い込まれそうな岩の世界が広がってる。

ん?何かいる。

辿っていくと、

骨?

2Dと3Dの蛇がいた。

おはようー

さて日も高くなってきたので戻ります。

またねー

ふと横を見ると、何アレ!!!!

思わず車止めて凝視。でもなんか怖くなってすぐ立ち去る。

文様のような岩壁が異様。

Ancient Bristlecone Pine Forest


さー次に向かうのは、ホワイトマウンテン。再び395号線を北上して、Inyo National Forest にある Ancient Bristlecone Pine Forest(古代ブリッスルコーン・パインの森)に向かいます。

岩と遊んでたらお昼になってしまったので、168号線との分岐地点にあるBBQ屋さんでご飯。

店内はとても清潔で、壁一面のパッチがカッコ良かった。

警察関係の方が関わってるのかしら、ポリスなパッチがズラリ。
Inyoカウンティのシェリフ(保安官)は緑x黄色にカリフォルニアのクマちゃん。

豪快にお肉を焼いてくれました。

美味しかったです!ご馳走さま。

さて、ここから一気に標高3,000mまで走ります(この辺りの標高は1,200mくらい)。

キーンと耳が痛くなってきて、標高が高くなってるのが感じられる。

着いたー

標高3,069 mにあるビジターセンター。持ってきたチップスの袋がパンパン。空気の量が少なくなってるのが分かる。

Schulman Groveには2つのトレイルがあり、短い方のDiscovery トレイルを進みます。

このAncient Bristlecone Pine Forestには、樹齢4000年を超えるブリッスルコーン・パインの樹々が存在します。

メトシェラ(Methuselah)と呼ばれる、この森で最も古いブリッスルコーン・パインは、聖書において最も長寿であったノアの祖父にあたるメトシェラに因んでつけられています。
このメトシェラは、もう一方のトレイル(Methuselah Wark)に存在しますが、その正確な位置は保護のため公開されていません。

素晴らしい造詣に息をのむ。

気温が低く、乾燥する森林限界ギリギリのところに生息するブリッスルコーン・パイン。この過酷な環境下での年間の成長期間は約3ヶ月。とても限られた短い期間なので、成長が非常にゆっくり。わずか2.5cmの幅に100年輪がみられるそうです。

極端に水の少ない地域で水分を確保するために地表近くに根を張るというブリッスルコーン・パイン。

ギザのピラミッドが完成した頃?縄文中期〜後期? そのころに生まれて今、私の前に姿を現してくれてる…ありがとう。

あるものは捻れ、

あるものは一部枯れた枝を残存させながら生きているという、素晴らしく逞しい松。

ああ、やっと逢えた!あなたに逢いたくてここまで登ってきた。

成長がゆっくりなブリッスルコーン・パインの密度はとても高いので、菌や虫などに耐性があり、枯れてしまった枝もそのまま長い時間残っているという。一緒に生きてるのね。

素晴らしく強く美しい姿に泣けてくる。

物質的には枯死しているのかもしれないけど、霊的には生きている。そんな風に感じました。
樹々もクリスタルもそうだけど…彼らは膨大な記憶をレコードしてて、向き合ってると、言葉にできないそれがスーッと自分の中に入ってくる感覚を覚えます。

過酷な環境、といってもそれは私たちが感じること。彼らにとってここは単に生きる場なんだと思う。
自らに与えられた場所ですべてを受け入れ、生きている。ただ「在るだけ」の姿に私は感銘を受ける。私もそう在りたい、って思う。

どうしたの?なんか叫んでる。

ありがとう!また絶対来るわ!

振り返る度に、彼らが少しづつ動いてるんじゃないかと思いながら帰る。きっと次に来た時には違う位置で迎えてくれると思う。

だるまさんがころんだ、だね。見てると絶対動かない。

次回はちょっと怖いけど夜に来てみたい。星と一緒に話してみたい。

続く。






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