見出し画像

#96 詰んだ時、我慢してる時に読むくすり

わかってたけど、復職した時は毎日がパンパンでした。
「やっぱりしんどい」って言うのは負けみたいで(だだ漏れだったけど)
やるしかないと自分のお尻を叩いてベッドから這い出す。
ほら見たことか だなんて実際はだーれも言わないのに、言われるんじゃないかって気を張って
嫌なこともやりたくないことも全部他人のペースで遂行する。

わたしはどう思われているのか、
迷惑だと裏で言われてるんじゃないか
だから今日は挨拶が素っ気なかったのかな
あぁまたお迎えの電話だ、今月もう何回目?

そんなことばっかりで頭が埋め尽くされて、
大事にしたい家族の時間にまで不安でイライラ
楽しいとかおもしろいとか、明るい感情がどんどん出せなくなっていくのを「今は仕方ない」で見ないようにしていたと思います

その頃のわたしに会って話せるなら

「それ、誰かに話してみたら」

と声をかけると思う。

もちろん当時、似た境遇の働くお母さん/友人たちにアドバイスをもらったり
愚痴を聞いてもらったりしました。
職場で「働き盛りの独身女性」から「乳児もちの不安定ワーママ」に変貌したわたしにとって、子育てしながらパートタイムで仕事を持っているお母さんたちはものすごく逞しくて頼り甲斐がある先輩になって、これまでよりずっと輝いて見えるようになりました。

なのになんでもっと腹を割って話さなかったんだろう。
こんなことでクヨクヨしてるなんで恥ずかしいって思ってたのかな。
みんなができていることがわたしのキャパではできないと認めるのが辛かったのかな。

ストレス発散に食べ物を口に押し込むようになって
完全に自分を見失っていたと《今なら》思います。
当時は分からなかったんです。
ホルモンバランスの変化なんだとか、寝不足だとか、
はたまた軽く鬱なんじゃないか、とか
わかりやすい原因と答えを探して当てはめて落ち着こうとしていました。

病名がつけば安心?
原因を突き止めれば取り除けば元気になれる?
そんなわけないのに、ずっとそれをやっていたと思います。

なんで急にこんなことを思い出したかというと、
この本を読んでびっくりしたからです。

https://amzn.asia/d/hi3wfK7

以前坂口恭平さんのパステル画の作品集が紹介されているを見て、なんだか彼という人物がずっと気になっていて唐突に購入してみました。

様々なジャンルの本を書き、躁鬱病であることを公言しながら絵画や音楽など芸術の分野でも活躍し、苦しい時は電話してねと自身の携帯番号を公開している
何屋さんなんだろと不思議な雰囲気。
読んでみると想像していたのとある意味全然違う方で
「あなたのこと知ってました」と言いたくなるような、、
わたしが自分で言葉にできていなかった「なんだかうまくいかない」の全てを一通り経験して、ちょっと俯瞰して自分自身眺めている人だなぁと
とても自然に、探していたことはここに書いてあったのかと思いました。


苦しい時、相談した人たちに本当の悩みを話せたかというと
そうじゃなかったかも。
もらったアドバイスの中にこんなにすとんと腹に落ちる言葉があったかな、ううんなかったよな、と1人で興奮しました。

わたしの貧相な語彙力で紹介するのはあまりにも恐れ多いから、思わず音読した箇所や
「なんとなくこれやってた!」と思ったことなどを
ただ並べておきます。
どんな自己啓発本にも話題の新刊にも書いてなかった、大事なことばかり。

  • 自分の感覚のまま毎日を過ごすというよりも、日課を作って感覚を発動させる時間を限定し、他の時間はできるだけ自動的に考えずに動けるようにしてみたらいいかもしれない。

  • 気まぐれな力と安定した力の上手な使い方と発散させ方として、絶対に実行しない企画書を本気で書いてみる。

  • 自分を勝手に診断するためにインターネットを見ない。

  • 死にたくなる時は何かが生まれる前なのかも

  • 他人が言ってないことは、他人は何も言ってない。汲み取らない。ホモ・サピエンスにとっては簡単なことだけど、そうじゃない人にとったら難しい。

  • インプットのしすぎ。そろそろインプットが歪み始めてきているから、アウトプットしないといけない。それが歌でも、絵でも、文章でも、なんでもいいから正解や誰かの評価のためにやるのじゃなくて食べたら出すみたいに自然に出すのが普通だし大事。

  • 声にならない自分の声をなんらかの形で外へ出してやること。
    安全安全な場所で、その時思いついた方法で。

  • 人里離れた場所に住むのではなく、適度に多様な刺激を脳に送りながら自閉する。そうすることで自分は守られつつ、元気がなくなることもない。

  • やりたくないことを真剣にやらないということに集中する。


羅列だけでなんとも言い難い格好ですが
いじりたくなかったし、解説したくなかった(できないし)から
今日はここまでです。

今度は画集も見たくなりました。
でもその前にわたしもアウトプットしなくちゃな。

るる


いいなと思ったら応援しよう!