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大学生が学ぶ、地方創生の現状

こんにちは!小栗です。

もうすぐクリスマスですね!!皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
私はゆっくり家でゲームをしながら過ごしたいと思っています笑

先日、21新卒を対象に就活座談会を開催しました。参加してくれた人数は2人で小さな会でしたが、私自身も得られた物がたくさんありました。少しご紹介します。

・集客・勧誘
・ニーズ把握
・プレゼン手段の適正
・言葉選び

この機会を通して上の4つに葛藤し、学びました。
まず人を集めることに苦戦しました。就活生が知りたい!と思うようにアプローチする、そのために今就活生が何を知りたいのか。これを考えることが必要でした。
そして、プレゼンの構成や進行方法にも改善すべきことがありました。聞き手が思わず「へー!」というプレゼンとは?を考えて手段を選び、注目を集める発言をすることが不足していました。

反省を終え、私は感じました。未知の怖さを。
どれも未知が故にできなかったことでした。

同期と差をつけたい!

それを考えているなら自分でどうにかなる未知は埋めておかなくては!とこの機会を通して決心した小栗でした。これからはもっと知る機会を増やして行こうと思っています。

そして知る機会を増やすために最初に私が手をつけたのは本です!
今日は今月私が読んでいる本についてお話したいと思います!!
前置きが長くなってしまいました。すみません。

読んでいただいている皆さんが、「へー!」となるように精一杯お伝えしていきますので、長文ですが読んでいただけると幸いです!

目次
1章.国民の負担になっている現状
・本の紹介
・はじめに
2章.木下氏の考える課題
・人のとらえ方
・組織の活かし方
3章.これからの私

それでは本題に入ります。まず、私が今月読んでいる本は「地方創生大全」という本です。今日はこの本を引用しながら地方創生の現状と課題、今後について私なりにお話します。

1章.国民の負担になっている現状

本の紹介

1章では、地方創生大全のご紹介からしたいと思います。以下のサイトからあらすじを見ることができるので参考にしてみてくださいね。

参考文献:https://www.flierinc.com/summary/1096


はじめに

地方創生政策は2015年から全国各地で展開されました。しかし2016年に内閣府が先進的と紹介する75の事業すべてについての調査では、目標を達成したのは28事業、実に全体の4割に満たないということが明らかになりました。

地方創生政策の取り組みは、大半が自治体が管理して予算をつけ、PDCAサイクルを回すというやり方です。しかし先行型予算で取り組まれた「プレミアム商品券」は99.8%の自治体が発行し、1589億円の予算が請求されて施行されましたが、成果が出ずに現在問題視されています。

それらは結果的に、自治体の財政負担=市民の負担、国の支援=国民の負担という形で成立し、負の連鎖が続いていきます。

そこで「地方創生大全」の筆者(木下氏)はこのように主張しています。

負の連鎖を断ち切るためには、失敗を見て見ぬふりをしたり、忘れることではなく、私たちみんなが過去の失敗と向き合わなければならない。

成功事例を真似する(ゆるキャラ等)、特産品やブランドを無理矢理つくって成功しなければ行政からお金を補助してもらう。そんな他人だよりの取り組みでは長く続くはずもありません。

上文で具体例を挙げましたが、地域の構造問題と日本の各所で見られる問題には多くの共通点があります。

この本ではそのような共通点をまとめ、以下の5つの観点から地域活性化事業における問題点と解決策を提示しています。

(1)ネタの選び方
(2)モノの選び方
(3)ヒトのとらえ方
(4)カネの流れの見方
(5)組織の活かし方

今回は(3)ヒトのとらえ方、(5)組織の活かし方、について詳しく考察したいと思います。

2章.木下氏の考える課題

ヒトのとらえ方

「地方消滅」という言葉が世の中を騒がせていますが、間違ったとらえ方をしているかもしれません。そもそも消えるのは「地方そのもの」ではなく、人口減少に伴い「今の単位の地方自治体が、今のまま経営していたらつぶれる」という警告の意味に過ぎません。

それを踏まえた上で出てくる問題があります。

問題点①: 自治体経営
少子化問題や、地方自治体の経営問題などをすべて「人口問題」に置き換えてしまうこと

何でも人口減少が悪い、人口減少が改善されれば解決すると考えることが問題です。大切なのは、”「今の単位の地方自治体が、今のまま経営していたらつぶれる」”に着目し、破綻しない社会を実現する「自治体経営」と向き合うことが必要なのです。

問題点②:人口問題
人口減っても増えても問題視される

日本において、人口問題は常に「人口減」を誘導したり、「人口増」を誘導したりを繰り返してきています。「人口増」によって食糧供給問題が生じ、大正時代には「米騒動」が起こり、「人口抑制」策が議論されました。

このように人口は増加しても減少して問題になるわけです。このような問題を乗り越えていくためには、単に「産めよ、増やせよ」ではなく人口に左右されない生産力を確保することが必要なのです。経済・産業をもって新たな財を稼ぐ方法を検討し、乗り越えていくことが必要なのです。

これらの問題点から、私たちの今の役割とはなんでしょうか。

・自治体は自治体経営の構造を社会の変化に適応させて「破綻に追い込まれない地方自治体」を構築すること。
・わたしたちは人口減少を前提とした取り組みを考え、生産性をあげること。そうして人口問題を解消し自治体の経営を支えること。

これが一人一人の今の役割なのではないでしょうか。


組織の活かし方

地域活性化を推進する上では、3つの壁があります。

一つ目は「事業の壁」です。地域全体を一つの壁と見立て、行政・民間横断で見て黒字となる事業をつくり出さなくてはなりません。これは主として民間の突破すべき壁です。

二つ目は「制度の壁」です。地域活性化で大切なのは「他の地域でできないことを自分の地域だけで実現すること」ですから、通常は法律・制度といった規制を緩和していく必要があります。これは主として行政が突破すべき壁です。

最後の一つ、かつ最大の壁が「組織の壁」です。これは役所も民間も分け隔てなく、あらゆるところで発生している壁です。事業や制度と違って、組織は個人の集合体ですから、個々人の生活やプライドと直接的に結びついてくるため打開が難しい。ですから確実に成果を上げる取り組みの多くは、既存のではなく「新たな組織を作る」ことで、この壁を突破しています。

問題点①:撤退戦略
失敗したときの撤退戦略がない

組織が大きな失敗をするときとはどんなときでしょうか。

それは挑戦に失敗したときではありません。むしろ失敗の予兆が明らかになっているのにも関わらず、それを放置して撤退しないとき、組織は大きな失敗をしてしまいます。

そもそも100%成功するなんてことは、だれがやってもありません。ほとんど失敗します。しかし、その失敗の予兆を察知して、大幅な変更をしたり、事業を撤退して異なる事業に挑戦する中で、成功が生まれます。

現在の地方活性化事業の基本計画には、失敗したときの撤退戦略について書かれているものはほとんどありません。

そもそも撤退戦略とは、「ある事業がこういう条件を満たさなかったら中止、当初の計画である、この水準を下回ったので撤退する。」という要件を入れることです。

地位活性化事業に経営をしていく上で、「失敗したときには『適切なタイミングで致命傷にならないうちに撤退する』ことをあらかじめ決めておく」ことが必要でしょう。

問題点②:集団意思決定
「合意形成」を重視する

皆が議論し納得したところで、事業は必ず成功するとは限りません。「組織の壁」でもお話したとおり、壁を乗り越えるには個々人の生活やプライド等が関わってきます。しかし反対されたからといってやめていては地域は変わりません。

集団の意思決定では、皆が集まって議論すればいい結論が導けるとは限らないということを十分認識して取り組む必要があります。

また、地域活性化においては、責任をとらない100人の意見を集めるより、行動する一人の意見の覚悟のほうが尊いのです。挑戦する人々を潰すのではなく、挑戦する人を尊重する。これが大切なのではないでしょうか。

そして最初から合意形成をしないためにも、一人一人が発言に責任を持って積極的に声を上げることが必要ではないでしょうか。これは地域活性化事業にとどまらず、どの企業にも言えることです。

下のグラフを参照してみてください。

3章.これからの私

私はこの本を通して道の駅を思い出しました。私は家族でよく「かんぽの宿」に泊まりに行くのですが、道中に道の駅によって買い物をするのが家族の楽しみの一つです。

そこで私はいつも思っていました。きれいな建物、大きな駐車場、広い休憩スペース。どれをとっても居心地のいい施設ですが店内はガラガラ。ブランドと評して売っている商品を買ってみたものの少々口に合わない物もしばしば。

そんな経験を思い出すと、地域活性化事業がうまくいってないんだなと納得が行きました。ゆるキャラ事業がうまくいってないのも誰もが分かると思います。

そんなことを感じつつ、私が今後実行していくことをお話しします。

①人口減少を前提とした取り組みを考え、生産性をあげること

上文でも出てきましたこれです。現在AI技術が発展してこの取り組みが進んでいます。私が実行することはAIの知識を増やすことです。AIを導入するにあたって知識を持った人材が今必要とされています。下図をご覧ください。

そのような人材を育成するため、はたまた他企業に人材紹介するためにも必ず必要なことではないでしょうか。

②Try and   Error:
新しい問題に当面した場合、思いつく方法を次々に試みて失敗を重ねていくうちに、解決に至る行動様式。

来年から社会人1年目になる私は新しい問題に苦戦することはたくさんあるでしょう。また、いずれ私が社会人5,6年かそれ以上経ったとき、何かの事業に挑戦することももしかしたらあるかもしれません。

そんなときこの言葉を大切にしたいと思います。撤退戦略、これもこの本から学んだことです。同じ失敗を繰り返さないために、撤退戦略(≒リスクマネジメント)も加味しつつ、しっかり計画を練って様々なことに挑戦することを大切にしていきたいと思います。

③地方活性化の取り組み

おまけ...!これからも地方活性化の取り組みとして道の駅でおいしい食べ物をたくさん食べたいと思います笑(※買い食いを正当化してるわけではありません)

以上、大学生が学ぶ、地方創生の現状、終わりです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
メリークリスマス♪

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