祝タイ映画世界最速公開「2gether THE MOVIE」
6月4日公開。映画「2gether THE MOVIE」。
「2gether」とはタイ沼にずぶずぶとハマるきっかけをくれた、私にとってはタイ沼の実家(と表現するらしい)と言える作品なので、映画化を聞いた時には狂喜乱舞した(↓ハマった当初感動そのままに書き殴った記事)
その時にはまだまだ先の話だなぁと思っていたのが、気づけば公開初日!タイ本国では4月に公開する予定だったのが、コロナの関係で延期したので、何と、日本が世界最速公開国になった。
公式も、配給会社も、本編公開時も、SNS等による「ネタバレ」には神経を尖らせていて、固く禁止するメッセージを発信しているので(本国でも公開されていないということもあってか)、ネタバレなしで、ふわっと感想を書き留めたい。
映画では、3人の監督の名が連なっている。
これまでドラマ「2gether」、続編の「Still 2gether」(監督がそれぞれ違う)が放送済みの本作。映画版では、ドラマを観ていない人にも楽しめるように、これまで放送した本編の再編集を中心に、新たなカットも含んでまとめられている。
可愛い女の子との恋愛を夢見て大学生活をスタートさせたタイン。ただ猛烈にアタックしてきたのは、断っても断っても懲りないグリーンという名の男の子。どこにでも現れて猛烈にアタックしてくるグリーンを諦めさせようと、タインはイケメンで学校一の人気者サラワットに「偽の彼氏」になってもらおうとお願いする。何とか疑似恋愛に参加してくれることなったサラワットだが、タインは彼のツンデレな態度に翻弄され徐々に気持ちに変化が訪れる。
本編の再編集、と聞いても「あの2getherがスクリーンで観られるなんて!」と考えたファンの方が多いと思う今回の映画化。
実際、GMMの表示をスクリーンで観た時には込み上げるものがあった。
しかも再編集と言っても、当時のタインとサラワットの心情がよくわかるものに仕上げられていて、満足度は鰻登り状態。ああ、この時にこうだったのか、ああなるほど〜としみじみ噛み締める余白のある内容。何度もドラマを見ていたけれどそれでも新たな発見があった。
何と素晴らしい編集力!!監督さん、ありがとう!!!
私はドラマ版を全て見ているので、初見の方の理解度がどれほどかはちょっとわからないけれど、二人の恋愛ストーリーはちゃんとわかる作りになっていると思う。ややサブカプの説明が足りないので、その辺りが気になる方にはぜひドラマ版を見てくださいと言いたいところではあるけれど、ドラマ見ずして映画にいきなりいく人ってどのくらいいるのか不明。タイ映画だし。
ただ話題作とは言え、タイ映画がTOHOシネマズで上映され、東京あたりは初日は全席完売(緊急事態につき席数制限)らしいので、注目の高さ?オタクの気合い度?が際立っている。(タイのGMMさんがツイートするほど!)
しかも公開一週目にはポストカードが配布されるというおまけ付き(限定に達し次第終了)、二周目にはエンドロール後に何やら特典映像があるらしい(役者さんたちのQ&A)ので、特典付きの鑑賞をご希望の方は二週目までにご堪能ください。
今は映画化されたこともあって、日経エンターテイメント!や TVガイド、来週発売のananなど、二人と映画を特集した記事がガンガン発信されるので、上映前にチェックするとより映画が楽しめる。
ドラマについては果てしなくしつこく書いているので、ご縁があれば下記も是非。
タイドラマは、主にBLを中心に現在でも色々と試聴しているけど、やはり原点というべき「2gether」には特別な想いがあるし、それまで芸能界で苦労し鳴かず飛ばず気味だったBrightくんと、将来は家業を継ぐことを期待されているもののその前にやりたいこととしてトライした芸能界で本作デビューにして初主演という大役を任されたWinくん、この二人の化学反応が実に鮮やかにストーリーにも反映されていて、タイBLドラマの人気主役カプは数多くあれど、彼らほどピーノーン(タイで親しみを込めて先輩後輩をこう呼ぶ)が愛らしく時に刹那的(この人しかいない)に感じられるカップルはいないと思う。
色んな推しの形があれど、個人的には彼らには永遠に良きライバルとして、良き友達として、お互いに特別な存在でい続けてほしいと切に願う。
加えて様々なBLドラマはあるのだけれど、時々「これは無理強いではないのか?」や「この心情はいかに?」というやや理解に苦しむ場面に遭遇することもある。ファンタジーとして、フィクションとして許容範囲と思えばストーリー上の展開として流せる場合もあるのだけれど、2getherに関してはそういった苦しみに遭遇した記憶がない。
ライトな物語と言ってしまえばそれに終始するかもしれないけれど、あくまでも主役二人のカップルの気持ちの変化に寄り添い、時には力技でお互いの思いに気づかせるなど、流れにも急ぎすぎや漫然としていてダレるような回がなく、無駄なく毎EP楽しめる展開となっていた。ちょっとコメディに寄りすぎな部分もあるし、展開や物語全てが完璧と言えないまでもそんなところも愛おしいと思えてしまう。
魅力は尽きないが、改めて劇場で見ると主役二人のオーラがすごくて、テレビサイズよりもその魅力にどっぷり浸ることができた。
もう一度くらいは劇場に足を運びたいと思う。よろしければ皆様もぜひ。
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