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優しいこころ

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人の心のやさしさ、いたわり、悲しみなどなどをテーマに詩を書いてみました。どうぞ心の薬にしてください
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#立山

「駄菓子屋さん探し」―詩―

子どもの頃 住んでいた町 駅近の 路地裏街は  すまし顔の通りに 衣替えしてた 昔の自分が…

立山 剣
1か月前
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「子供の魔法の玉手箱」詩ー青ブラ文学部「魔法の言葉」企画参加

親子で歩く クヌギ林 大きな落ち葉を 見つけると 「これ ミッキーさんの お顔の形」 てん…

立山 剣
1か月前
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「母さんの涙を想う」-詩―

涙は母さんの 友達だった 古いアルバムを開くと 母さんが 涙している姿が 灯籠の絵のように…

立山 剣
1か月前
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「戻りたいよぉ!!」詩―シロクマ文芸部企画「懐かしい」参加

稲は 秋風と 手を取り合って サカサカと 身を揺らす オレンジ色に 染まっていく空 朝日に…

立山 剣
1か月前
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「母さんのまな板」ー詩ー

母さんは 軒から 落ちる 雨だれのよう 雨の日に 繰り返される しずかな 小言 母さんは …

立山 剣
2か月前
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「レモンの香りの秋」詩―シロクマ文芸部「レモンから」

レモンから 爽やかで 心地よい フレッシュな 香りが 宙に広がる 昼ごはん前の キッチンは…

立山 剣
2か月前
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「魔法の呪文」―詩―

母さんの言葉は たんぽぽの 綿毛のよう 風に乗り 春のぬくもりを 心に届けてくれる。 いたずらに 熱中していると 蝶々なって 邪魔をする 膝を擦りむけば  おまじないを 唱えてくれる 『平気 平気  イタイのイタイの とんでけ~~』 すると 不思議が起こり ヒリヒリ痛みが 去っていく やがて時は移り 人の親となった 自分の子供が 怪我をして このおまじないを 唱える でも 子供は ますます 大声で泣くだけ ボクには 母さんの魔力を 受け継げ なかったらしい。 そんな時

「うそが下手」―詩―

料理からあがる 湯気は 母さんの 言葉のよう ぬくもりで 心を温めてくれる 米を研ぐ 母さ…

立山 剣
2か月前
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「トリコロールのレストラン」-詩―

母さんの お気に入りは トリコロール(三色旗)の 旗が 風に揺れる  シックな佇まいの イタ…

立山 剣
2か月前
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「神保町の路地裏喫茶店」ー詩ー

神田神保町の 路地裏の古い喫茶店 しっとりとした レンガ造り  昼間でも ちょっぴり 暗く…

立山 剣
2か月前
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「戻って来てよ」―詩―

カナカナ ひぐらし 夕焼けに 鳴いた 戻っておいでと さみしく 鳴いた 夏は 振り返らずに …

立山 剣
2か月前
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「届かない手紙」詩―拝啓父さん

松下友香さんの企画に参加させていただきました 天国に住む父さんに手紙を 書いてみました …

立山 剣
2か月前
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「アルバムの中に生きてる」ー詩ー

母さんは いつもどこかで 見守ってくれてる アルバムの 写真の中では 恥ずかしそうに 笑っ…

立山 剣
2か月前
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「父さんの雲」―詩―シロクマ文芸部「夏雲」 

父さんの雲夏の雲は 僕にとっては 父さんの言葉の 雲だ… 百日紅の花が 赤い毛氈を 敷き詰めた夏の庭で 病気の父は 椅子に腰かけ 花々の間から 夏の空を みあげていた 「また病気が ぶり返すよ 暑いから 家に入ろうよ」 父さんは 額に汗を 浮かべながら  少し笑みを 浮かべ 首を 黙って 横に振る 「もう少し ここに居たいんだ 来年の夏には 見れないからな」 夏雲は ユルユルと 空を 泳ぐように流れる 小さな 水しぶき色の雲たちが お供してる 「坊 大きな 心の人