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優しいこころ

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人の心のやさしさ、いたわり、悲しみなどなどをテーマに詩を書いてみました。どうぞ心の薬にしてください
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#立山

「トント昔があったとさ」-詩―

バアバは 春の風に 手を取られて 天に昇っていった まるで 微笑んでいるような 穏やかな …

立山 剣
5日前
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「カタツムリの不思議」―詩―

塀の上の カタツムリ 家を背負って 重くないの ? 引っ越しが 面倒だから 家を担いで 動…

立山 剣
8日前
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「クレヨン色の街」―詩―

丘から 眺める あの街は 静かな 夏のベェールに 揺れている クレヨン色の家々には つまし…

立山 剣
2週間前
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「幸せ抱っこ肘」―詩―

パパは 腱鞘炎 わずらい もう何年も 治らない お医者さんは 「テニス肘ではなくて 抱っこ肘…

立山 剣
3週間前
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「白い嘘」―詩―

陽ざしが チクチク痛い季節が  家の門の前まで やってきた 父さんの部屋からは 庭が 見渡…

立山 剣
4週間前
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「涙の種をまく」-詩―

誰が 涙の種を 育てているの いつ 涙の種を まいているの 命のはかなさに 天に涙する 我…

立山 剣
4週間前
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「雲より白い宝物」詩―#シロクマ文芸部「白い靴」

雲よりも真っ白な「白い靴」 幼稚園 年長の彩ちゃんが 誕生日に 貰ったプレゼントだ 彩ちゃんは うれしさが 止まらない 履かずに 大事 大事する 寝る時は 枕元におく バアバの 家に 遊びにいけば 部屋の中で 履いて 「すてきな 靴。。 真っ白なのね」と おばあちゃんが 気が付くまで 部屋中を 歩きまわる 一番 うれしいのは 子犬のルルと お揃いと いうこと ルルは 足先だけ 白い毛に 覆われてる ルルが 白い靴を見て キャンキャンと 飛びあがり 興奮するのが  彩ち

「友を悼む」―詩―

君は ボクを置き去りにして 急に 旅立ってしまった 夏の湘南の 風の心地よさを 男二人で …

立山 剣
1か月前
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「君に届かない」詩―青ブラ文学部企画参加作品

おばあちゃんは  口数 少なく 常に 手を動かして 仕事をしていた ボクを とても可愛がっ…

立山 剣
1か月前
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「永久欠番のあなたへ」詩―#青プラ文学部

早苗月(さなえづき)の河岸を あなたの手を取って 白雲と共に 歩いた あなたの 歩みは  …

立山 剣
1か月前
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「想い出の柱傷」詩―子供の日#シロクマ文芸部

ボク 鯉のぼり 立てたいなぁ ママは マンションだから とんでもないと そっぽむく パパは…

立山 剣
1か月前
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「父親の苦手なもの」―詩―

子どもの涙だけは 苦手です ちょっと 息を吸うのを 止めたと思うと 急に 大泣きし 涙の 洪…

立山 剣
1か月前
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「母さんと手をつなぐ」ー詩ー

春陽が キラリと光る 里山の 坂道を 母さんと 手を繋いで 帰り道 道は 木漏れ日色の 着物…

立山 剣
1か月前
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「父さんの想い」詩―青プラ文芸部 小さなオルゴール

古く 傷だらけで 色褪せた 小さなオルゴール 箱には手やインクの 染みが点々 家族は こんな汚い オルゴール捨てたら?と 神の予言のような 断定さで いう このオルゴールは 父さんが 大事にしていた物だ 出征した 満州にも お供して 父さんのつらい心を 癒してくれた 戦闘で 友が無くなると 耳元で オルゴールをかけて 涙と一緒に こっそりと 聞いたという 父さんの 形見として このオルゴールと メッキのはげた 腕時計を 大切持っている ぜんまいが 壊れかけていて