名もなきオンラインハラスメント

友人男性とチャットをしていたら、今何してる?と聞かれて一瞬躊躇してしつつ、これからお風呂」、と答えました。
彼の答えは案の定「見せて」でした。
相手によっても変わりますが、「一緒に入りたい」、「写真を送って」のバージョンも多いです。
今までのネット人生で何度もそう言う表現を数え切れない程浴びせられて傷つき、また聞くのが嫌で、「本を読んでいるよ」。だとか、「動画を見ているよ」。と、答えていたのですが、私がそこまで気を回す必要はないだろうとはっと気づいたのです。

そしてはっきり伝えました。
「私はその質問が大嫌い!不愉快になるからやめて、と」。

そうしたら相手は予想通りの答えを返してきました。
「真剣に考えすぎだよ」。「冗談だよ」。「真面目に受けとりすぎ」。
いいえ、これ、私にとってはとっても大事な事なんです。だから真面目になります。

自分にとって嫌なこと、不愉快なことに対してはっきりNO!と言う事は、私にとって"解放"です
だから真剣に考えるし、不愉快な思いをさせられたり、不都合を被るようなことがあったら私は躊躇しません。自分の尊厳と、女性性を守りたいからです。
これは紛れもなくオンラインハラスメントです。

上記のセリフはセクハラが深刻に受け止められていなかった時も、都合の良い言い訳として頻繁に使用されていました。
しかしながら今は社会問題としても法的問題としても捉えられています。
私は性暴力被害者でした。でも今はサバイバーです。世界中に味方が沢山できました。
世界は確実に変わっているのです。
あなたに不愉快な言葉をぶつけてくる人は、きっと他の誰かにも同じことをしています。だから自分を責めずに報告をして下さい。あなたは悪くありません。そしてその人との関係を断ち切る勇気を持って下さい。

大学のゼミ仲間やサークル仲間、会社の同僚だったらスクリーンショットを撮って、上司や指導教授、セクハラ相談室に送ってください。
内容によっては警察や弁護士に見せるのもいいでしょう。
誰に相談するかは完全にあなたの自由です。順番はありませんし、誰かの顔を立てる必要もありません。
デジタル性暴力やオンラインハラスメントに取り組んでいる団体もあります。
あなたが自分の気持ちを素直に表現する事は、自身を守ることにも、あなたの大切な誰か守ることにもつながります。
もう我慢しないでいいんです。今までよくがんばったね。

よろしければサポートをお願いします。今後の執筆活動や、学び続ける意欲に繋がります、大学院入学を目指しています。