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「第二言語」としてめざしたい英語力とは。堂々と日本語英語をしゃべろう!


自分のコンプレックスの紹介から

はじめましょう。英語学科に合格して、「わーいここで勉強すれば英語ペラペラになれるんだな?」と思ったわたし。校章のかっこよさにも惹かれていたわたしはさっそくソフィアパーカを着て四ツ谷を闊歩していたのでした。↓校章。公式HPより転載

校章

でも、割とまじめに授業に出ているのに理想としていた英語ペラペラ状態に近づけていない。あれ?なんか違う。留学に行けばいいのかな。。。

この記事↑で紹介した通り、英語学科にはいろんな属性の人がいました。①帰国子女、②高校で一年海外留学していた人、③海外経験がほぼない純ジャパ。わたしは③で、理想とするネイティブっぽい英語発音の人は①が多かった。③から①にするするなれるのかなぁと妄想していたのに現実は違いました。

幼少期に数年間、英語を第一言語として使用してきた帰国子女の友人たちとは、、発音が全然違うのです。声帯の震わせ方が違うのか…(震え)

ということを学生時代は事あることに感じ、日本語英語コンプレックスは深まっていきました。そして2年前に始めた子ども向け英語チャンネルでも自分ではほぼ英語の吹き込みをしていません。聞き取り学習能力の高い子供が日本語英語をききまくった結果、日本語英語を身につけたらいかんだろうな?と思っての帰国子女吹き込みでしたが、いろんな考え方がありますよね(にごした)

↓更新してないけど地味に増える登録者数。ありがとう世界のどこかの人。

第一言語と第二言語の習得プロセスは異なる

aとtheの違いや関係代名詞(which!that!whose!etc!)について、たっぷり日本語のシャワーを浴びて勉強してきたはずの私が「あれ次三人称単数のsつく?」といちいち考えながら子供みたいな喋り方をしている一方で、「「関係代名詞」って何?」と日本語で英語を勉強する時の用語について質問してきたりするのです。関係代名詞という日本語の意味がわからなくても、英語圏で生活はできるようです。

ここでいいたいのは、関係代名詞などの学習用語を覚える必要はない…ということではなく!「第一言語(母語)として言語を学ぶ」ことと、「第二言語として言語を学ぶ」というプロセスは大きく異なる。ということです。

第一言語習得能力ってすごいんや

世界の言語には全部で約200種類の母音と600種類の子音があるといわれています。赤ちゃんは生まれてくる環境を選べないため、世界のあらゆる言語の音韻体系を習得できるの応力を備えて生まれてきますが、満1歳までの間に自分の第一言語となる言語以外の音素を聞き分ける能力を失っていきます。

英語では「r」と「l」を区別して聞き、発音します。日本語ではそれがない。ワシントン大学のパトリシア・クールの研究によれば、生後10-12ヶ月のアメリカ人乳児のr/lの聞き分け能力が高い一方で、日本人乳児だと低くなっていたそうです。ちなみにわたしのその発音もへたっぴで、ほぼほぼrになっちゃいます。頭ではどう発音しわければいいかわかってるはずで、意識してますけど…

大学生時代に出会ったアメリカ人のニコールちゃん。わたしの髪色をcopper(銅)みたいできれいだねといってくれた彼女。そんな彼女に頼まれてsquirrel(りす)の発音をしてみたら爆笑されました。一生許…す。そのときはガーンって思ったけど、発音ちげぇんだなって未だに覚えています。笑 はいそこのあなたも発音してみてください、squirrel。むずかしいから

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呼んだ?

結局、どんな英語をめざすかは自分次第。他者と意思伝達ができればいいのか、アイデンティティに影響を及ぼすまでやるのか。

第一言語・第二言語の学習プロセスが異なることについて書いてきました。(もっと詳しく勉強したい人は言語関係の学部に入学してください。)また、第二言語習得を具体的にどうやっていくか知りたい人は今後の記事をお待ちください。

言語には2つの側面があります。①他者と意思伝達をするツール。②自分の考え方を確立させる(アイデンティティを形成する)ツール。

①他者と意思伝達をするツールとしての側面について。今世界中で開発されている同時翻訳マシンとかで満たせるようになるかなーと思います。ギャグとかは言いづらいので信頼関係をどこまで築けるかは微妙ですけど。※笑いは世界を救う党の一派としての発言です

②自分の考え方を確立させる(アイデンティティを形成する)ツールとしての側面について。思考するときには言語を用います。そして言語には、その言葉を使う人達の考え方や価値観が含まれています。そのため、違う言語を使うようになることで、英語を使う人達に考え方や価値観をもとに思考することができるようになります。

例をあげるなら、兄弟。日本語だと「兄」「弟」と上下の違いがはっきり別れていますが、英語だと「brother」で年上・下の違いは言葉に現れません。年齢が上だろうが下だろうが、「きょうだい」としてひとくくりにしています。そこから、年齢の上下には重きを置かない価値観なのかなと推察することができます。

ちなみにアイヌ人の言語だと、雪の種類を10種類くらいの言葉で使い分けているらしい。アイヌライケウパシ、サンカラリプ、トルルカラリプ、ウカ、ペラツネウパシ、コムコムウパシ、、今ちょっとぐぐっただけでこれだけ出てきました。今日降った雪は、私にとっては雪だけど、アイヌのあの子にとってみたらサンカラリプかな?それとも、コムコムウパシ?と考えるだけでなんか…いいですよね。世界は広くて。(ヒンナヒンナ)

↑この記事で紹介した日本語教師の友人は、インタビューをこう締めくくっています。

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Q. あなたにとって日本語教師とは?

外国語を勉強することによって、自分とは違う文化や考え方を受け入れる器みたいなものを作るプロセス。異文化に対して寛容だったり、違いを受け入れることができる人を増やしたい。

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TOEICでいい点をとって、年収をあげるための英語でもいいし、気になるあの子と会話して、仲良くなるための英語でもいいし、タリバンについて他国ソースで学ぶための英語でもいいし、自分の世界の見え方を変えるための英語でもいいし。第二言語として学ぶ英語、みんな違ってみんないいんだよグリーンだよ。

個人的には、ネイティブ英語をしゃべれなくても、やっぱり英語の勉強は楽しいなと思い直し改めて学びなおしているところです。日本語が下手だけどしゃべろうとしている外国人には優しくしたくなるじゃないですか。他言語を理解しようとすることは他文化を理解しようとすることであり、世界平和への第一歩なんです(拡大解釈)

この記事を読んでいるということはなにかしら英語に興味を感じていると思います。自分なりに学習するための意味付けをして、モチベをアップできるとよいですね。モチベアップに関しての記事も書きました、今月↓

というところで、今日はおしまい。

参考文献



英語勉強に関するなにかを買い、記事で紹介しようかと思います(*^^*)