音信不通亭日記1 季節感よ仕事しろ
十月二十八日(木)
コンポスト脇から生え出した謎の芽、育ちに育ち、本日満開を迎える。草丈約二メートル、見上げるほどの大輪ヒマワリだ。季節感から馬鹿にされているのだろうか。
朝晩は寒くなってきた。フリースに手が伸びるほどである。だがこの変化も「上から言われたんで」というような、不自然で性急なものだった。今月上旬まで一番暑い時の格好をしていたのを私は忘れてはいない。部屋にこもる熱を怨み、かと言って十月に冷房を入れるのにも抵抗があるので、畳に直に寝て凌いでいたほどだ。それがいきなりのフリース。まあいい、それは大目に見る。もう十一月だからな。不器用なりに季節を進めようとしているということではあるのだろう。だが植物は私ほど物分かりが良くはない。
それにしても立派なヒマワリだ。何なら第一期よりも立派に咲いている。事実、本来の季節に咲いていたのをあまり覚えていない。梅雨頃だったか、確か夏前に咲いて、雨でグズグズになり、本当の夏本番にはゾンビ化していたのだったと思う。それが見苦しいので引っこ抜き、積んでおいたらニュージェネレーション爆誕in Octoberだ。そういう奇矯な振る舞いを私は求めていない。ベタでいい。しかるべき季節にしかるべき姿を見せてほしかった、それに尽きる。わんわん生えてきた謎の芽、一個を残して他は抜いてしまったが、あれを放っておいたらヒマワリ畑in Octoberになろうとしていたということなのだろうか。分からないなら言っておく。そういうの私は好きじゃない。
今日やること。空地の側とSさん家の側の花壇に堆肥を入れる。挿し木で作ったウンベラータの不調は早くも根詰まりが原因の様子。鉢増しか切り詰めか要検討。アジサイも根詰まり気味、早目に要鉢増し。その前にGFベンレート水和剤を入手の上処方。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?