最初から「付き合って3年目の彼女」が欲しいという話

「なぜ恋人が欲しいのか」と問われると、「精神的に満たされたい」という答えをする人も少なくないと思う。

その内容は「愛されたい」とか「(ありのままの)自分を認めてほしい」とか「必要とされたい」とか様々だけれど、僕の場合は安心感が欲しい。

単に「癒されたい」ということじゃない。
「この人は何があっても自分から離れていかない」という絶対的な安心感。それが欲しい。

もはや信頼すらも意識しないような、強度な繋がり。それは多分、家族の繋がりみたいなものだ。
家族の枠から自立することを望みながら、そういう安心感を求めているのは大きな矛盾かもしれない。

付き合いたてでラブラブな燃え上がる恋も微笑ましいし、少し憧れる。
それでも僕は、冬の夜に暖炉で燃える火のように、穏やかで、でも絶えることなく燃え続ける恋がしたい。

「沈黙を共有できる相手」というのが一つの目安になる。

デートにしても、展望台で静かに夕日を見ながら「綺麗だね」「それな」とか言える、そういう距離感でいい。

これを実現するはずなのが、「付き合って3年目の彼女」だ。
相手のことはだいたい分かっているし、「これぐらい離れても大丈夫」みたいな感覚は自然に身につく。相手については清濁併せ呑む心も手に入る。

似たようなことを言っている人はたまに見かけるが、おそらく僕が彼女(たち)と付き合えたとしても、上手くはいかない。

「付き合って3年目の恋人」の安心感は、3年という年月のなせる技だ。
時に衝突したりしながら、徐々にお互いの距離感を把握していった先に自然と生まれるものだったりする。

最初から「3年目」を求めてしまったら、不満が溜まって、ややもすれば普通のカップルより早く破滅してしまう。人間関係は、ある種の諦めがあった方が上手くいく。
恋人も所詮は他人。上手く距離を保っていきたい。
もちろん、改善できるところはした方が心地良く過ごせるけれども。

もう一つ、恋人関係では「信頼」も重要だと思う。
相手が離れていても、異性を含めた飲み会に行っても、彼/彼女のことを疑わない。疑心暗鬼にならない。
その方が楽だし、上手くいく。


僕は1人でいるのが嫌いではないし、寂しさに心地良さを感じたい。
彼女に依存したくはないし、精神的に自立していたい。
それでも、彼女という「心の母港」があれば、より遠くへ行ける気がする。

「追いかける恋」でも「追いかけられる恋」でもなく、「並んで歩く恋」が良い。
もしかしたら「背中合わせの恋」も良いかもしれない。

そんな二人は、きっと大人だ。




ということで、今回はポエミーに書いた。
メルヘンさも加わって、いつもとは別のキモさを感じる文章だ。

興味を持っていただけた方は、感想やメッセージなどをTwitterのDMとかでいただけるととても嬉しい。
そこまでする気が無くても、そっとフォローしてもらえるとリプで絡みにいくかもしれない。

あわよくば彼氏にどうぞ()。
まずは通話の時間調整から始めましょう。

最後に出会い厨になったけれど、この文章も運命の出会い()を果たすべく露出の機会を増やすために書いたやつだから仕方ないね。
いや本当にリアルでの女性の知り合いとかどこで作ればいいのさ。

それでは。

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