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ドラフトナイトガイド:OKC編

DENの優勝と共に激動の2022-23年のNBAシーズンは終わりを迎えました。我々のようなドラフト中毒者以外にとっても真の意味で「ドラフトシーズン」に入った今、このnoteさえ読んでおけば今まで全くドラフトを勉強してこなかったあなたも当日に知識者として振る舞えます!

ドラフトナイトでの見どころ

1, ついにOKCは「フィット」を重視するのか?

アレクセイ・ポクシェフスキーやウスマン・ジェンに代表されるような

・ポジショナルなサイズ
・ガードスキル
細長い

といった共通点をもつ若手を指名する傾向にある近年のOKC。昨年予想されていた以上の躍進を見せたチームを見て、これからは「天井が高い選手」よりも「すぐにチームに貢献することのできる選手」をドラフトするようになる可能性も十分にあります。

2, トレードアップ

有り余る指名権をこれからどのように処理していくのか、それは今後のOKC全体でも注目点と言えるでしょう。現在、3-5位の指名権はトレードされる可能性が高いとの噂が出ていますが真相はいかに...?

3, ホルムグレンの使われ方もドラフトで決まってくる

昨年はリスフラン関節の骨折によりシーズン全休を余儀なくされた全体2位指名のチェット・ホルムグレンがいることを忘れてはいけません。ですが、OKCは彼をセンターとして見ているんでしょうか?彼のフレームを見るとルーキーイヤーからのセンター起用は怪我の再発が怖いようにも思えます。ですが、昨年の状態を見ればわかる通りチェットの相棒として体を張れるようなセンターはジェイリン・ウィリアムズ以外にはチームにはいません。その穴を埋められるような選手を指名するのか?はたまた先述のようなハイアップサイドのウイングを指名するのでしょうか?

実際の指名候補たち

12位指名候補

・Bilal Coulibaly

もしOKCが引き続きハイアップサイドの選手をドラフトするならばCoulibalyは第1候補となるでしょう。圧倒的1位指名候補Victor Wembanyamaのチームメイトとしてシーズンが進むにつれ、その名を売った弱冠18歳のウイング。
身長は6'6(198cm)〜6'8(203cm)、ウイングスパンは7'2(218cm)とOKC体型をしている彼。驚異的な身体能力とDF力を持ち合わせつつ、OF面でのポテンシャルも秘めている選手です。特にフランスリーグで現在行われているプレイオフにてプレーのレベルをさらに1段階上げこれまで1巡目中位とされていた予想を一気にロッタリー指名候補まで押し上げました。

・Dereck Lively

もしOKCがついにセンターを取る気になったのならばDereck Livelyは素晴らしい選択になるでしょう。学年No.1 リクルート生であったLivelyは今シーズン、名門Duke大にて自身が(Wembanyama以外では)今クラス1のリムプロテクターである事を証明しました。OF面では現在はアリウープフィニッシュ以外に確実にNBAで通用すると断言出来るスキルはありませんが、高校時代はスリーを打っていたことを考慮すると将来的にフロアを広げる能力を得られる可能性は高いと言えるでしょう。またショートロールでのパス能力も時折光るものを見せていました。

・Gradey Dick

昨季OKCが躍進した大きな理由としてあげるべきなのはアイザイア・ジョーというシューターの獲得でしょう。シェイやギディーといったドライブ主体のガードがエースを務める現在のOKCにとってシューターは必要不可欠な存在です。このGradey Dickは6'8と申し分のないサイズを持ちながら今クラストップクラスのシュート力を持っています。さらに彼の非常に高いバスケIQは彼を「ただのシューター」以上の選手へと昇華させています。
ただ、彼は現在11位以上の位置で指名されることが濃厚視されており、12位まで残っている確率は低いかもしれません。

50位指名候補

50位はさすがに読むのが難しいのでタイプ分けして複数人を紹介したいと思います。

・なんでも屋上級生

近年サンダーはアーロン・ウィギンズやジェレマイア・ロビンソン・アールなど上級生のなんでも屋を指名傾向にあり、彼らはその系譜に当てはまるのではないでしょうか。

Kobe Brown

Missouri大で今季エースを務めていたKobe Brown。6'8のサイズに幅広いOFスキルを持つPFの選手です。高校時代はガードをやっていたこともありケビン・ラブのようなアウトレットパスやドライブからのキックアウトなどパス能力の高さを伺わせる瞬間も。

Jalen Wilson

先程のGradey Dickの所属していたKansas大のエースであったJalen Wilson。以前は2巡目の上位候補でしたがサイズが思っていたより小さかったことやスクリメージであまり活躍出来なかったことを考慮するとこの順位まで落ちてくる可能性もあるのではないでしょうか。

・シューター

リンディー・ウォーターズやアイザイア・ジョーなどサンダーのシューター陣は現在「当たれば儲けもの」というスタンスでローリスクで獲得される場合が多いです。50位指名もそこまでのリスクではないですし、そちらの方向に向かう可能性も十分にあると言えるでしょう。

Hunter Tyson

G League Elite Campというコンバインの前のトレーニングキャンプから這い上がって来た6'8のシューター。コンバインでのスクリメージでも活躍を残しドラフトされるべき候補生としての地位を確立したように思います。

Seth Lundy

彼もまたドラフトコンバインにて行われたスクリメージにて名前をあげた選手の1人です。シーズンでも240本以上のスリーを打ちながら40.0%で決めている実力派。

終わりに

ついにドラフト当日まで10日を切りました!正直ドラフトナイトは毎年追い切れない量の情報が飛び交います。そんな日の予想は不可能とも言えるでしょう。ですが、そうだからこそ考える楽しさがそこには確かにあるのです。皆さんの意見もぜひぜひシェアして欲しいです!!未来のNBA選手たちを暖かい目で迎えてあげましょう。

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