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スペック低くたって共に重ねた日々に育まれた絆こそがお前の価値だよ

とうとうブッ壊れたか?!と焦るレベルの現象がマイスマホにも起こったので、これまでの感謝をこめつつ今の愛機との想い出をしたためておこうかと思う。

今の愛機――Android One S1をアウトレット価格&ガラケーからの乗り換えキャンペーンということで100円という破格でゲットしたのが2年前。

もともとスペック的には、コスパ重視の最低限系のだったけど、ガラケーから乗り換えてきたんだから全然不満はなかった。あ、唯一の不満としてガラケーより劣ってると思ったのは物理キーボードがないせいで打ち間違いが非常に多くなったこと。これは永遠の不満。あ待ってデカくて重いのも仕方ないとはいえやっぱ不満だ。

とにかく稼ぎの少ない生活だったためガラケー使いながらも家族のおさがりだとかIT系のお仕事してる友達が余ってるからって恵んでくれたりだとかのスマホをWi-Fiがあるとこだけで使うという最強ケチケチ生活してたんだけど、仕事以外の活動においてだいぶ支障が出てきて、さすがにそろそろメイン機をスマホで持たないとダメかなと思い始めた矢先。

ガラケーのサービスがもうすぐ終了するからってんで、ガラケーからスマホへの乗り換えでこんだけ安く買えるよ!っていうアウトレット品リストの中で最安だったのが、このAndroid One S1だったのだ。たしかもうすぐS5が出るってな頃にいつまでも倉庫で眠ってたに違いないS1ちゃん。あー愛しいね! 100円でたたき売りされてたことに、単に安くてありがたいだけじゃなくてなんかそういういとおしさを感じるよね。

あとその頃、「神様スマホください」ってダメ元かつ結構真剣にお祈りしてたので、いくらアウトレットだのキャンペーンだの言ってもスマホが100円で買えるなんてのはタダ同然で、まさに神様からのお恵みだと思った。

スペックはまあそれなりなんで、動作はもっさり、容量は少なくてすぐイッパイになる、カメラは映りが良くない上にたいていここぞって時にクラッシュするので使えない(しかもついでにライト機能も使えなくなるよ♪)。

けどもっさりでも全く使い物にならないほどではない程度の絶妙な動きだったし、容量が少ないおかげで、不要なファイルとかアプリやキャッシュやジャンクファイルをこまめに消す習慣をつけられたし、カメラのクラッシュについても調べて解決方法を見つけられたし。

ちなみにもうこの機種使ってる人なんていないかもしれないけど、ほかの機種でも通用するかもなので念のためメモとして置いておきます。
・カメラのクラッシュを予防する方法:
カメラを起動したまま画面をオフにしない。それやっちゃったときにいつもクラッシュするので。
・クラッシュしちゃった時の復帰方法:
普通に再起動してもダメだったら。
「設定」から「アプリと通知」を開いて、カメラアプリを選択。「強制停止」を押してアプリを停止させてから、再起動。だいたいこれで復活します。

僕今までの人生恋人と長く続いたためしがないから自信もって語れるほどのことでもないのだけど、周りの人たちのパートナーシップの在り方とか見て自分なりに思ってることはあって。今よりハイスペックな相手と一緒になればもっと満足できるはずと考えるのじゃなく、与えられた存在に満足して、足りない部分は自分の努力でカバーしながら一緒に生きてくことで、互いの間にはスペックなんかの表面的なものでは測れない情とか絆とかってものが培われてくんだってこと。

それってあらゆる「モノ」との関係にも言えるなーって。先日、仕事で使ってたWindowsのノートPCがとうとうオシャカになって、お二方ほどのマック伝道師からさりげなく浮気をいざなわれたけど、断固お断りしたのも同じ理由。

まぁ単に、今更使い勝手が大きく異なるものに乗り換えると慣れるまでの使いづらさがひとつのリスクであるっていうジジくさい理由もあるっちゃあるけど。

あとは自分への似合わなさ、っていうのもけっこう重要視するポイントなのです。

以前、使ってる財布がボロボロになってきたなーって思ってた時、友達が「買ったけどすぐ使わなくなったから」と、キャメル色の本革でかなりお値段はる系二つ折り財布をポンと譲ってくれたのね。

せっかくくれたしということでしばらくは使ってたけど、分厚くて重いという使用感の理由は置いといても、僕みたいに上から下まで、一番高いのが古着で買った革ジャン5000円、その次がバンT、下手すると下着まで全部入れても10,000円行かないようなコーデで、いっつも同じもの色あせて擦り切れるまで着てるしスニーカーもカカトに穴空いて雨の日は水がしみるようになってもはき続けるタイプの人間には、この財布はどう考えても似合わなかったんだよね。キャメルって色もとにかく似合わなかったが。

結局、自分で検索して、使い勝手も想像しながら厳選した結果、三つ折りでコンパクトで、モノトーン蛇柄のフェイク革製のを今は使ってる。その前は穴が空きそうになる直前まで、ほとんど小銭入れ&キーケースって感じの小さなやつを使ってた。

そういう、安っぽくてちっこくて、かつ色や柄が自分ぽい、ってものが、僕にとっては一番愛着がわくし、長く使いたいって思えるものなんだよね。

しっかりした良質なものを買って長く使い続ける方がいいっていう人たちの意見は正しいと思うし、使い込んで味が出てくる系の皮製品に魅了される人たちがいるのもよくわかるけど、単に僕にはそういう高級そうなものが似合わないんだ。似合わないと使ってて幸せじゃないから結局別のにしちゃう。(もらったその財布は自宅のストック札や小銭、普段使わないカード入れてちゃんと活用してるけどね。)自分の気に入るのを安く見つけて、そんでそれなりに長く使ってるから僕はこれが一番いいんだ。前のガラケーなんて10年使ったよ!

ヒトにもモノにも、確かに数値化できるようなスペックってものはあるかもしれないけど、結局は相性と、ちゃんと自分で選んだんだっていう責任による納得感と、多少の不満点にも目をつぶったり工夫しながら乗り越えてくための愛情なんだよな。

ヘッダーにした画像、何かと思った人もいると思うけど、大して高くもないイヤホンのコードが断線した時、延命するためにジャンクパーツと繋いでサイボーグ化して使ってたんだ。一緒に映ってるコントローラはMDウォークマンかな。これもやがてもうろくしてというかゴーストDJが乗り移ったかのように、曲中に突如別の曲をさしはさんで来たり、そもそも入れてない曲を鳴らしてきたりみたいな怪奇現象もありつつ長らく愛用したものだ。

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これまで壊れるまで愛してきた数々のモノたちを懐かしさと共に、僕の不甲斐なさによって壊してしまった数々の人間関係を後悔と共に振り返りながら、次の相棒スマホをまた探してる夜のひとり言でした。


↓昔のラインナップページ眺めるの楽しい。過去のプロダクトほど、デザインにバリエーションがあって、わくわくするようなフォルムだった。シンプルで洗練されたものは、僕にとってはつまらない。

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