#469 少しずつ着実に

【　自己紹介　】

※いつも読んでくださっている方は【今日のトピック】まで読み飛ばしてください。

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このブログでは，現在弁護士５年目の僕が，弁護士業に必要不可欠な経験と実績を密度高く蓄積するため，日々の業務で積んだ研鑽を毎日文章化して振り返っています。

日々の業務経験がトピックになっているとはいえ，法律のプロではない方々にわかりやすく伝わるよう，心がけています。スラスラと読み進められるよう，わかりやすくシンプルな内容でお届けしております。肩の力を抜いてご覧くださると嬉しいです。

ご覧になっている皆様のお顔も名前も残念ながら知ることができませんが，アクセスしてくださり，ありがとうございます。本当に励みになっています。

【　今日のトピック：少しずつ着実に　】

今日は僕が大切にしている仕事のやり方について，お話してみようと思います。

タイトルにもあるとおり，「少しずつ着実に」を，僕は大切にしています。

既に結論が出てしまったので，ここからは理由づけがダラダラと続きますが，時間のある方は，どうぞお付き合いください。

さて，かつての僕は，「早く早く」と常に焦って仕事をしていました。

１日の時間は２４時間と限られているので，できる仕事の量は限られています。

その事実には誰も抗えません。「１日２４時間」は，誰しも平等です。だから，１日で無限に仕事をこなすことは不可能です。

しかも，２４時間ずっと働けるわけじゃありません。

１日３食，しっかり食事もとって，夜は充分に睡眠をとって休養しなきゃいけません。

バランスの良い食事と，充分な睡眠をとって休養してこそ，元気に働けるわけです。

そうすると，ますます，働ける時間は限られてきます。

ちなみに，僕は，手前味噌ですが，結構仕事は早いほうだと思っています。タイピングも下手ではないし，毎日毎日，１時間で３０００文字くらいを，かれこれ４６９日間も書き続けていますしね。

根気強いし，単位時間あたりの作業量も，少なくとも人並み以上だとは自負しています。

しかし，かつての僕は，それ以上を求めてしまっていました。

もっと上を目指してしました。もっともっと早く，自分の限界以上を欲してしまっていました。

そりゃ，お客さんからすれば，早いほうがいいです。お客さんにとっては，かけがえない，たった１つの事件＝自分の事件を，なるべく早く処理してほしいに決まっています。

でも，その「早く早く」に，必要以上に付き合ってしまった結果，僕は，潰れてしまいました。

完全に，自滅です。自分で自分を勝手に追い込み，限界を突破していることにも気づくことができませんでした。

そんな僕としては，目の前の事件を着実に進めることを何よりも大切にするようになりました。

必要以上に早さを要求しちゃダメです。

そのことを，今日は書きたくなりました。

ただ，僕は常に，可能な限り全速力で走っています。

実際に，相手方代理人から送られてきたＦＡＸには当日中に返信を送っていますし，書面も，集中して短期間（早ければ１日，遅くても１周間以内）に作成しています。

裁判は，基本的に１か月に１回くらいしか期日が開かれず，ゆっくりとしたペースで進んでいきますが，今の僕は，そのペースにあえて付き合う必要もないと思っていて，すぐに書面を作成して提出できるならしちゃえばいいと思っています。

だから，僕は「常に全速力」という自負があるんですが，この自負は，別に僕だけが抱いているものではありません。

どの弁護士も，常に全速力です。というか，弁護士に限らず，全速力で仕事をしているのは，みなさんも同じではないでしょうか？

全速力で仕事進めていませんか？

もちろん，バランスの良い食事をとって，かつ，ぐっすり睡眠をとって疲労を回復する必要はあるので，その時間は確保しなきゃいけません。

とはいえ，仕事の時間は全速力で走っているでしょう？

僕ら弁護士も全速力です。

確かに，「全速力」の感じが伝わっていないケースもあるのかもしれません。そのケースは，おそらく弁護士がキャパオーバーとなってしまっています。

弁護士は効率化が得意ではない人が多いと思います。

本来なら，自分じゃなくても可能な作業（スケジュール調整とか，連絡の取り次ぎとか）は，どんどん誰かに外注して，自分は，自分しかできない作業（コアな部分の書面作成とか，お客さんとの打合せとか，事件を受ける受けないの判断とか）に集中しなきゃいけないと思います。

その作業に思いっ切り集中して，効率化を図り，なるべくたくさんの事件を処理するのが，弁護士に求められる役割だと思います。

でも，それが得意ではない結果，自分の作業がどうしても増えてしまい，キャパオーバーとなってしまう。

かつての僕がそうでしたから。

何もかも背負ってしまっていました。

思い切って，コアな部分以外の作業を外注して，効率化を図る。

それによって，なるべくたくさんの事件を処理できるようになる。

そうすれば，なるべくたくさんのお客さんに「全速力」を感じてもらえるようになるのではないでしょうか。

【　まとめ　】

・可能な限り全速力で走る。

・きちんと休養をとって，毎日心身ともに健康な状態で出勤し，全力で仕事する。

そうやって，着実に少しずつ仕事を進めれば，それで充分なんです。

それで必ず，事件は確実に前に進みます。

少しずつでも，「着実」が大切です。

「着実」を積み重ねた先に，ゴールが待っていると僕は信じています。

それではまた明日！・・・↓

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