破産は悪くない

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このブログでは、２０１９年７月にうつ病を発症し、それをきっかけにその年の１２月からブログを始めて、それからブログ更新してきました。しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。

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【　今日のトピック：破産　】

「破産は悪い」というイメージがあるようですが、残念ながら、破産は完全に合法です。

確かに、破産は、借金を踏み倒すことになりますが、とはいえ、それと引き換えに、財産を全部お金に変えて返済にあてます。

例えば、１億円の借金が残っていて、財産を全部お金に変えても１０００万円にしかならない場合に、破産すると、借金１億円のうち、１０００万円はきちんと返済しますが、残りの９０００万円は返済せずにチャラになります。

これが「破産」です。

（正確に言うと、「破産」は「１０００万を返済する」ところまでで、「残りの９０００万円は返済せずにチャラになる」の部分は「免責」と呼ばれ、厳密には区別されています。実際に、破産しても免責されない結果、財産を全部お金に変えたのに借金がチャラにならないなんてこともあります。）

といっても、生活必需品と、当面の生活費をちゃんと確保して、それでも余ったお金を返済にあてればそればいいです。

破産は、完全に合法なので、破産したからといって、生活費すら奪うことはできません。具体的に言えば、冷蔵庫やテレビ、洗濯機は持っていていいですし、パソコンやスマートフォンもお金に変えなくていいです。

現金も、９９万円まで持っていていいです。

つまり、現金９９万円を握りしめて破産していいんです。「この現金９９万円は、生活費に使うので返済には充てられません」と堂々と宣言していいのです。

この知識って、すぐに理解するのが結構難しかったりするのですが、この知識がないと、必要以上に返済してしまって、自分と家族を苦しめてしまいます。

苦しめてしまえばしまうほど、正しい知識は遠のいてしまいます。なぜなら、とても皮肉的ですが、自分が間違った知識に基づいて行動した期間が長ければ長いほど、過去の過ちを認めなくないというバイアスがかかり、正しい知識が入らなくなってしまうからです。

単純に言えば、正しい知識を仕入れてしまうと、過去の自分が「バカみたい」なんです。この「バカみたい」という思いを回避するために、人間というのは、さらに過ちを積み重ねてしまう生き物なのです。

本当にバカみたいですが・・・・。

この「バカ」を簡単に乗り越えられればいいんですが、難しいことが多いです。少なくとも、ほかでもない自分自身が、この「バカ」に陥る可能性がある（既に陥っているかもしれない）ことは頭に入れておきたいです。

それではまた次回！・・・↓

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