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猫が亡くなった。

2023年7月24日。
うちの愛猫、アメリカンショートヘアのノアたんが亡くなりました。

享年3歳。
早すぎるなあ。
持病も特にないのに、急死してしまった。

月曜日。
いつものように朝6時くらいに体にすりすりしてきて腕をふみふみしてくる。
寝ぼけながら撫でると、腕の中で寝てくれる。
ふみふみしたときに爪が刺さるから腕痛いんだよね。

この日は朝7時15分くらいに家を出た。ノアたんは廊下にあるガラス扉の前でお見送りをしてくれた。
これが、最後に見た愛猫の姿。

月曜日だから人多いし渋滞だるいなーと思いながら車を運転してると、家族から電話が。
忘れ物したかな〜なんてのんきに電話に出てみると、相手は泣いていた。
落ち着いて、って何度も言って話を聞いた。
「ノアたんが動いてない」
そう聞いたとき、寝てるだけじゃん、と思った。バカだった。自分。
「とりあえず、ヤバそうなら動物病院に電話して。タクシー呼んでもいいから」と言い、電話を切った。
渋滞だるいし、車の調子も悪いし、でも仕事休めないなあとか考えてた。バカだった。自分。
なんですぐに帰ろうとしなかったんだろ。

渋滞を抜けて、帰るわ、とメッセージを送って引き返した。本当に、なんですぐ帰らなかったんだ。
「だめかもしれない。病院に来て。」
そう言われたとき、やっと現実味を帯びた気がする。
いつもより急いで病院に行く。渋滞がもどかしい。
かかりつけの動物病院に着いた。受付の人にしどろもどろ話しかけて、処置室に行く。
蘇生処置をされている愛猫。泣き崩れている家族。泣いちゃうのかなあ、とか考えてた自分は、先生の話を聞きながら泣いてしまった。

「肺に出血があります。原因はわかりませんが、肺水腫などが考えられます。猫は突然死することがあり、肺や心臓などの病気が多いです。
定期的に検診も来ていただいてますし、本当に突然発症したのではないかと…」みたいなことを先生が言ってた。
そう、家族が起きるのが7時30分。家を出たのが7時15分。この間、わずか15分しかない。
なのに、なのに。その間に発症した。なんでもっと遅く家を出なかったのか。そればっかりが頭に残る。もっとギリギリに家を出てもよかったのに。

「15分ほど蘇生処置を試みましたが、これ以上はもう…残念ですが、ここで処置を打ち切らせていただいても…」
黙って頷くしかなかった。

それから、血液や排泄物で汚れたところをキレイにしてもらって、固くなり始めた愛猫を撫でて、ダンボールに入れてもらった。
バスタオルにくるまった愛猫は、つらそうな顔をしてた。
苦しかったんだな、と思うと、もっと泣けた。

家に連れて帰って、保冷剤を詰め込んで冷房MAXにして、火葬場を探す。何かしてないと泣いちゃう。
近くの火葬場に電話かけてもらって、当日に家族葬できるみたいだから、準備する。
シルバータビーのノアたんに似合いそうな花を買って、コンビニできれいな写真をプリントする。
なんでこんなことしてるんだろうね、って話しながら、泣きながら帰る。

火葬場は色々持ち込みできるみたいだから、生前好きだったビューティープロとか、チキンだいすきっておやつとか、缶詰とか持っていった。
好きだった100均のプロペラのおもちゃとか、ケーブルタイとかも持っていった。天国でも遊べるように。
好きなものに囲まれて、幸せだね。一緒に居たときも幸せだったかな。
火葬場なんて行きたくないなあ。なんでこんなことしてるんだろ。もっと一緒に居たかった。早すぎるよ。
そんなこと考えてるうちに火葬場に着いた。

亡くなってから5時間。そろそろ落ち着いてきたかなって思ってたけど全然そんなことなくて
顔を見ると毎回泣いてしまう。保冷剤で体を冷やしたときも、エアコンで部屋冷やしたときも、火葬場で顔を確認したときも、泣いてしまった。
お坊さんがお経を唱えてくれてるときも、泣いた。
お経の内容について説明をしてもらってるときも、泣いてしまった。
火葬前の最後の挨拶で、抱っこしてあげた時も泣いてしまった。
好きなものを並べてるときも、お花を飾ってるときも、泣いてしまった。
泣いてばっかりじゃノアたんが心配しちゃうよ、って言われる。でもしょうがないじゃん、勝手に涙出ちゃうんだもん。

最後の挨拶で、ちゃんと「来てくれてありがとう」「いってらっしゃい」って言えたかな。全然覚えてないや。

全部終わって、骨だけになってしまった猫。
ああ…本当に亡くなってしまったんだ。ちゃんと天国行けたかな。そんなことを想いながら、納骨をする。
しっぽの骨がきれいに残ってるの珍しいですよ、と言われた。こんぺいとうみたいなんですよって。そんなきれいな状態で残してくれたんだ。ありがとう、のあたん。

色々終わって、帰ったのが16時くらい。
家にいると、どうしても泣いちゃう。
寝て起きて、涙が出なくて、落ち着いたと思ってNoteを書いて、また泣いちゃう。

心の準備ができてないのにお別れするのは、とてもつらい。
でも、一緒に過ごしたかけがえのない時間を思い出にして、過ごしていきたいと思います。

生前、ノアたんに会ってくれた人、遊んでもらえて、嬉しかったと思います。
どうか、一緒に遊んだときのことを忘れないでいてくれると嬉しいです。

天国のノアたんへ。
一緒に過ごしてくれてありがとう。楽しい思い出をありがとう。
生まれ変わったら、優しい飼い主さんの元で健康に育って、今度こそ、長生きしますように。


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