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子どもと職場を訪問する理由

Kacotamは、企業や団体などの協力を得て活動することが多い。その1つに子どもが将来就きたい職業や興味のある職業に就いている方にお話を聞きに行く(お仕事カコタム)がある。

今までに、化粧品販売員、看護師(産科、精神科、内科)、医療事務、ウェディングプランナー、ウェディングドレスデザイナー、養護教諭、保育士、管理栄養士、建築士、薬剤師と伺った。

大人・子ども関係なく、多くの職業についてほんとんど知らない。家族から聞いたり、テレビドラマで見たりと、せいぜいそれくらいだと思う。学校で職場体験というのがあったが、勝手に学校で決めた職業の中から選択しなければならなく、興味のないものを深めるだけの好奇心は自分にはなかった。

だから、こっちがこういう職業があるよと提示するのも大事なことだけれども、まずは子ども自身が少しでも興味を持った職業について深められる環境があることが大事だと思っている。また、企業にとって当たり前にしていることは、私たちにとっては未知のワクワクがたくさんあって、多くの情報を得ることができて、具体的なイメージを持つことにつながる。

そのようにして、具体的なイメージをもったときに、子ども自身どのように感じたのか、「やっぱりこの職業に就きたい」と思うのか、それとも「ちょっと自分がイメージしていたものとは違ったな」と思うのか。どっちの感情も重要で、前者であれば、その職業についてもっと深めたり、その職業につくために今何をしたら良いのかを考えることができる。後者であったら、他に興味がある職業をどんどん聞いて行けば良いと思う。「またやりたいこと変わったの!?」って言う人がいるかもしれない。でもそんなこと気にしなくて良い。関わる人や環境が変われば、得られる情報や価値観が変わるし、やりたいこと、興味のあることも変わる。そういうものだと思っている。

職場に行ったときに、ワクワクするのは子どもだけではない。大人の我々もワクワクする。メンバーと児童養護施設で関わる中学生の女の子、その施設職員と一緒に、ウェディングドレスのデザイナーについてお話を聞きに行った。子どもはもちろん興味深そうに見たり、触ったりしていたが、それと同じくらいメンバーや職員も楽しそうであった。自分もそう。

そのうちKacotamの仕事図鑑ができるかもしれない。


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