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「青春みたいなものに憧れているんだと思う」の言葉に想うこと

Kacotamの学び支援の1つ「学ボラ」は、社会的養護に関わる児童福祉施設に訪問して行う学習支援。具体的には児童養護施設や母子生活支援施設、自立援助ホームなどに訪問して一対一で学習をしたり、おしゃべりをしたりする。

自分自身、児童養護施設1施設、地域小規模児童養護施設2施設、自立援助ホーム1施設、母子生活支援施設1施設に訪問している。各施設についてはネットで検索すると出てくるので、そちらを参照していただきたい。学ボラの活動をしていく中で、関わる子どもの言葉1つ1つに自分自身の経験を超える背景が含まれていると感じる。

自立援助ホームで関わる子との話しの中で「青春みたいなことに憧れているんだと思う」という言葉にものすごい重みを感じた。同世代の子どもは、何事もなく小学校、中学校、高校と学校生活を送り、そして進学するなり、就職するなりしている。当たり前のように親の力を借りて過ごしていく。自分自身もそうだった。でも、施設にいる子どもはそうではない(もちろん施設の子どもに限った話ではないこともある)。当たり前のように手にしていることが簡単に手にすることができない。乗り越えるべきハードルがたくさんある。自分自身では決められないこともある。だから、同世代の子が部活動をしたり、学校生活を送ったりしていくなかで、その子は生きていくために働き、大人にならざるを得なかったのだと思う。

何かをしてほしいというわけではないかもしれない。でもその言葉を受けて子ども・若者の学びの場づくりをするKacotamとして何ができるのだろうと思った。この子に対して、そしてこのように感じている子が他にも多くいる現状に対してどう活動していくのか、考えなくてはならないと思った。学ボラの活動は、そのように感じる場面が多くある。でも考えているだけでは意味がなく、行動して初めてその考えたことに意味があると思っている。



NPOの運営や子どもとの関わりなどを中心に記事を投稿します。サポートしていただいたお金は、認定NPO法人Kacotamに寄付をして、子どもの学びの場づくりに活用します。