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自分のKacotamに対する原動力はカコタム

「高橋君を何がそうさせているの?」と活動への原動力を聞かれることが年に数回ある。その度に何なんですかね~となる。何度も聞かれるので、少し意識するようになって、最近は3つあると答えている。

1つは子どもの成長する姿を見れること。小学生から高校生へと成長する姿を見ることができる仕事はなかなかない。Kacotam卒業後にメンバーとなったら、大学生、社会人と1人の人生をみることになる。これほどすばらしいことはない。学生のときに家庭教師で関わっていた子どもが、札幌市外に引っ越しをすることになり、それ以上その子の成長する姿を見れないんだとすごく残念に思ったことがあった。だからなおさら、そのように感じるのかもしれない。また、子どもがメンバーと関わったり、子どもの「やりたい」をカタチにするプロジェクトやお仕事カコタム等に参加したりしていくなかで、その子の自己実現に一歩近づく瞬間をちょっとだけ垣間見ることがある。この瞬間はすごく貴重だ。

もう一つはKacotamの仲間が増えること。Kacotamを立ち上げて9年目となった。最初は自分一人だけだった。友達や知り合いに子どもの社会課題に関心を持っている人は誰一人いなかった。そもそもそういった教育や児童福祉を学んでこなかったから、周りにそのような人がいないのも当然かもしれない。関わる子どもも一人の子どもだった。そこから少しずつ増えていき、今は寄付していただいている方は100名以上、企業・団体は20社以上いる。また、メンバーも140名となり、様々なかたちで協力してくれたり、応援してくれたりする方々が多くいる。その多くの方々と協力しながら、約180名の子どもとKacotamは関わっている。数年前までお互いに全く知りえなかった人たちがKacotamという団体にこれほどまでの多くの人が関わり、学びの機会格差問題解決に向けて活動している。少しずつではあるけど、着実に解決に近づいていると思う。これほど重みがあり、つながりや一つの方向に進む気持ちを感じることはない。頑張ろうと思わないはずがない。

そして何より、とにかく楽しい。自分で考えて行動することがこれほどまで楽しいのかと思う。自分で考えて、行動して、その結果が良いことも、悪いこともダイレクトに自分にかえってくる。「うー、資金が…」としんどいことや「なんでだよー」って社会の仕組みに、融通の利かなさに、腹が立つことも多いけど、楽しいことも多い。

結局Kacotamの原動力はKacotamなのかもしれない。考えて(カ)行動して(コ)、楽しむ(タム)Kacotam。それこそが自分の原動力。


NPOの運営や子どもとの関わりなどを中心に記事を投稿します。サポートしていただいたお金は、認定NPO法人Kacotamに寄付をして、子どもの学びの場づくりに活用します。