子宮頚がんの話③何をどう選択するべきか、自分はどうしたいのか〜
yumiの記事を読んでいただきありがとうございます!
今回は子宮頸がんになってからの話の続きです。
なんやったっけ?と忘れてしまった方、
初めての方もよかったらこちらからお読みいただくと話の内容がわかると思います!
あいだがあいてしまったので、私自身ももう一度読み返しました笑
で、その後、手術をするということになってから、
とりあえず甲状腺の病気のことで相談に乗ってもらって、いい病院を紹介してくれたMさん(お客さまで看護師さん)に、また相談することにした。
甲状腺の時より、やはり内容が深刻だったので、余計な心配はかけたくないなと思う気持ち反面、だけど何かいい情報があれば欲しいと思う気持ちが強く、失礼を承知で連絡をとってみた。
あれやこれや事情を話し、今通ってる病院がいいのか、セカンドオピニオンをした方がいいのか、とにかく不安や疑問をぶちまけてみた。
Mさん「大変だったんだね。。病院のこととか、ちょっと調べて見るから時間もらってもいい?」
私「全然急ぎませんので、お手隙の時で構いませんのでよろしくおねがいします。すみません、いつも悩ませるような相談ばかりで…」
Mさん「全然!頼ってくれてありがとう。話してくれて嬉しい」
そう言ってもらえてホッとした。
私自身も、それからいろいろと自分なりに調べた。
最初、先生からの話だと子宮を全部取ることと、卵巣をどうするかは悩んでもいいと言う話しで終わっていた。
しかし、よくよく調べてみると私のステージ(ⅠB2期)だと、
まて・・・まてまてまて。
子宮だけ綺麗にとるんじゃなくて、リンパも取るの!?排尿障害!?
アロマの資格を取る時に、細胞レベルの勉強もしたので、リンパがいかに大事かわかってるし、浮腫だってしんどいだろうし、
これ・・・術後のわたしの日常生活どうなるんだろうと一気に恐怖と不安でおしつぶされそうになった。
それに加えて、卵巣も取るとなると、ホルモン療法も加わるわけで、その副作用も気になるし・・・。
もう頭がパニック状態。
考えると涙が出てくる。
調べれば調べるほど、術後の癒着や腸閉塞など、どんどん嫌な後遺症がでてくる。
不安で心臓をバクバクさせながら母に連絡する。
母「とりあえず、落ち着いて。気になること全部書き出して先生に聞こう。」
私「うん。書き出してみる・・」
診断を受けてから4日後、どの手術方法にするかを伝えに先生と話をする。
私「前回の時、聞けてなかったんですがリンパも取るんですか?」
先生「そうですね。今回のステージからだと子宮の周りのリンパやその周りの組織もとる手術になります。腺癌は再発リスクが高い癌なので、ここまでしっかりとれば、再発の可能性は限りなくゼロに近くなると思います。」
私「リンパも切ると、浮腫はどうなりますか?あと、排尿障害とか、排便障害とかもあると調べたらでてきてすごく不安です・・。」
先生「後遺症として、排便に関してはそこまで…と思いますが、排尿コントロールは7〜8割の方にどうしても起こります。ただ、日が経つにつれて良くなる方がおおいですが、中には当分の間、おしっこが出にくいとかっていう方も中にはいらっしゃるのも事実です。浮腫については、画像ででてくるような像足の様になる方は稀で、多少のむくみはでると思いますが、そこまでひどい方もそんなにいないかぁ〜。もし、ひどい浮腫になった場合、整形外科に凄腕の先生がいるので、安心してください。」
私「そうなんですね・・・。排尿障害はいやですね・・。卵巣はまだとるかどうしようか悩んでるのですが、同年代くらいの方はどうされてる方が多いですか?」
先生「この先子供が欲しいかどうかで決められる方が多いですかね。結婚されていても、子供を望を出ない場合の方はとる方が多いです。」
私「卵巣をとった場合、ホルモン療法になると言われてましたが、血管系リスクがあると聞きましたがそれはどうですか?」
先生「よっぽどたばこを吸ってるとかではない限り、血管系のリスクはほぼないですし、ホルモンバランスが一定に保たれるので、元気になる方が多いですよ。」
私「そうなんですね…。卵巣をどうするか、まだちょっと悩んでもいいですか?」
先生「大丈夫ですよ。もうちょっと悩んでみてください。」
私「ちなみにですが、このリンパはできるだけ切りたくないなと思うんですけど、
再発リスクのことを考えると切った方がいいと思うのですが、もし、どうしても切らないでください。再発しても責任は問いませんと言った場合はどうなりますか?笑」
先生「いやぁ〜・・笑。過去に1人そういう方がいらっしゃった気がしますが・・・その後がちょっとわからないですが、私としては、リスクを限りなくゼロにしたいし、残した場合の後悔の方が大きくなると思うので、そう言われたとしたら、全力で説得します笑」
私「全力で説得させるんですね笑。そっか…分かりました・・。リンパは予定通りお願いします。卵巣に関してはもう少し考えさせてください。」
こうして、先生と手術についての話が終わり、卵巣について悩みの渦に巻き込まれる。
彼に相談すると、「まぁ〜でも、副作用のリスクないっていうならとった方がいいんちゃう?」と言う。
私自身も、「リスクなくて、元気になるならめっちゃいいじゃん!」とか思ったりもした。
その時期、ちょうどお客様で薬剤師をしていて、過去にICUで働かれていたUさんにお話を聞く機会があった。
Uさん「確かに、タバコとか吸ってない限り、血栓とかのリスクはほとんどないから大丈夫!ただ・・・人によって合う合わないがあるからなぁ〜。合う人は本当にめっちゃめちゃ元気になるけど、合わない人はやっぱりどこかしんどいところがでてきてるかなぁ・・・。でもこればかりは、ほんとにやってみないとわからないよね。
私も実は卵巣ひとつ取ってて。ひとつ残ってればホルモンは出るんだけど・・・ひとつだけ残すとかはどうなんかなぁ?」
え・・・・一つだけ残すとかありか!?
新たな選択肢ができてしまった瞬間。
もし、ひとつだけ残して、再発のリスクが下がるならそれでもいい気がしてきたな。ホルモン療法が合わなくてしんどいのも、この先長いし、、、とか。
このことに関しては、また担当の先生に聞いてみることにした。
それからも、いろいろ調べたり本をよんだり。いろんな医療関係の方から話を聞いてみたりして、情報を集めた。
集めた結果、より一層、どうしたらいいのかわからなくなってしまったのだ。
こういったことは、一概にみんながみんなそうだともいえないし、
同じ病気だとしても、必ずしも、みんなが同じ様な副作用や後遺症がでるとは限らない。出たとしても、症状のでかたもきっとちがう。
あぁ・・・もう考えるのめんどくさくなってきたな。
疲れたな。はやくすべて終わって欲しいな・・。
そんな時、Mさんから、
「西加奈子さんの ”くもをさがす” 読んだことある?自分は自分で良かったと言うか・・自分のことを認めてあげれると言うか・・自分を好きになれるような本で、私は好きなんだけど、よかったら読んでみて」
と連絡がきた。
最近は、思想や趣味、ビジネス系の本を読むことが多かったから、誰かの物語を読むのは久々だった。
早速Kindleで調べて電子書籍を購入して読み始めてみた。
西加奈子さんの自身の、カナダでがんになったノンフィクション作品だとその時知った。
私は夢中で読んだ。
お互いに抱えているモノは違えど、今、まさしくわたしが欲しい言葉がそこにあった。
ハッとした。
そうなのだ。私の体は私のものなのだ。
誰かの意見ではなく、
自分がどうしたいのか、どう感じているのか
が全てなのだ。
もちろん、情報は大切だと思う。
それを踏まえて、自分がどうしたいかを考えることにした。
【ノートに書き出したこと】
・再発するのは絶対嫌だし、命優先
・できるだけ生活しやすい体の状態でいたい
・卵巣をとった時のホルモン補充療法でのリスクがこわい
後日気になることを先生に全部聞いてみることにした。
超心配性で不安症の私は、
悪い情報を受け取ると、どんどん深刻に考えてしまう癖がある。
まだ起こってもないことに対してひたすら恐怖と不安を感じてしまう。
考えても変えられない現実や起きてしまったことについて悲しむ。
こうなったらどうしようという妄想や想像をして勝手にビビりまくる。
そんな私の妄想劇に付き合ってくれる人がいたから、なんとかメンタルを保てている。
大迷惑被ってるだろうけど、もう少しお付き合い願いたい。
結局、自分がどうしたいか答えが出ないまま、あっという間に2023年を越すことになった。
つづく・・・
※先生との会話はうろ覚えで、ざっくりこんな感じのこと言ってたよな〜ってな具合で書いてます。
yumi
昨年末に描き始めて、気づいたらもう1月も終わり・・・。
手術まであと10日。
手術までの話をいったん書き上げたい・・・
いつも読んで頂きありがとうございます。 サポートいただけると泣いて喜びます!皆様に幸せのおすそ分けできるよう頑張ります!