事業とマーケットの未来について
「顧客の組織情報の整理に時間がかかりすぎる」
2018年、大手ナショナルクライアントを担当した際に慢性化した課題だ。前職のリクルート時代、5年に1回、自身のキャリアの中で大きな仕事(数億円の取引)ができたら良いと言われていた。
大きな仕事のために、膨大な時間をかけて、何人も取引先のキーマンとそうでない人と会い、社内外の事例や情報を調べ倒し、社内の関係者に何度も連絡し、インサイトとノイズを整理し企画を磨いても、採用されないことの方が多い。一社集中にならざるを得ない。
意志を持った人と権限を持った人が違うことはよくある。
また、採用されたソリューションを誰がなぜ、どのように選んだのか、決裁ルート情報はどこにも残っていない。引き継ぎがうまくいっていないからだ。
先人たちが何度も同じ経路を辿っているのに、繰り返される非生産的な構造にいらだちや虚しさを覚えた。
本当にただの実力不足なのか?
そして、その感情の矛先はマーケット全体に向かうことになる。
「無駄を排したい」
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こんにちは、moja吉木です。
このnoteでは事業とマーケットについてお伝えしたいと思います。
事業とマーケットについて
今、私たちはデジタル組織図SaaSのulu(ウル)を運営しています。
私たちはCRM市場(Customer relationship management :顧客関係管理)にいます。世界のCRM市場は2019年時点で5兆円、年平均11.6%で成長していて2027年には11.8兆円に到達する産業です。国内SaaS市場はCAGR13.3%で、2025年に1.4兆円に到達する見込みです。
最初にお伝えしたい重大な目標は、私たちのサービスの全てのユーザーは「5分もかからずに筋の良い営業戦略策定ができる」ようにするということです。
現場営業はuluを使えば、取引先攻略をするために何をすればよいのかわかるということです。管理ではなく戦略のためのサービスです。
現場営業に課されている、報告業務や情報収集作業は、無駄の多いプロセスです。であるならば、私たちは可能な限り無駄な作業を排除することで時間を捻出させ、更なる生産性と創造性が同期する状態を目指します。
お客様が気にかけるのは、高生産性・高業績・低コストであることに確信があります。10年後にその逆をお客様が求めることはあまり考えられません。
まず、マーケットについてです。
対峙しているマーケットはセールスイネーブルメント*領域で、米国を中心に活況を見せているマーケットです。
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