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【ネタバレ考察】映画『前科者』「報酬をもらった方が良い」「若い女性の立派な献身愛」「違和感が残る」

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正直、保護司という職業について何も知りませんでした。

元受刑者が出所した後は保護観察官がサポートすると思っていました。

しかしながら、一般市民が形だけの国家公務員となって、尽力しているということに驚きました。

しかも「無報酬」とい聞いて、さらに驚いてしまいました。

こういう仕事は会社員を退職し、人生経験が豊かで生活にも余裕がある人がやる仕事です。

若い女性にオススメできる仕事ではありません。

本映画『前科者』は確かに良い映画に仕上がっています。WOWOW製作だけあって、劇場公開に値する作品です。

しかしながら、「お涙頂戴」を狙いすぎだと思うのです。保護司というお仕事はとても立派です。

わたしなどは到底できません。というか「やりません」理由は先にも上げました通り「無報酬」だからです。

無報酬や低賃金の仕事って、「虚しい」と感じることが多いからです。

わたしの周りの20代の女性5人に「保護司って無報酬だけど、社会貢献度が高いよ、やりたい?」と聞きましたら、「やらない」と即答してきました。

しかも定職に就かずコンビニのアルバイトというスタンスに「あり得ない」と口あんぐりでした。

映画的には若い女性、アルバイト、ボランティア、社会貢献って並べるととても聞こえは良いのです。

でも、やっぱり「時代に合わせる」必要があると思うのです。もう、人の時間、能力、技術、労力を、いわゆる“自己犠牲”という美徳で仕事をさせる時代ではありません。

特に若い人にそのような“悪習”を美しく見せてはいけないと思うのです。

ボランティアって聞こえは良いけれど、とても残酷な結果を招くことがあります。

映画は確かに好き好んでやっているから問題ないと言っていますが、わたしとしては納得がいかない映画です。

役者陣は頑張っていました。

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