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令和の歳時記 ヒヨドリ

“ピーヨ、ピーヨ”と鳴くからヒヨドリと言う。正直騒々しい鳥だ。この鳥は山村の田畑から都市部の公園や住宅地に至まで広い範囲で生息している。

文献によると1970年頃から急速に山村から都市へ移動したらしい。その原因についてあくまでも想像上の仮説を立ててみた。

「時は高度経済成長真っただ中、若者はチャンスを察知し都市を目指し一攫千金を夢見る時代。

ヒヨドリ1

ヒヨドリも然り、苦楽を共にした若者を追って都市へ移る。結果的に都会の便利さを甘受した若者は都市に定住し、ヒヨドリも労せずエサが得られる都市に残り山村に帰らない。

更にお上の通達下、高速道路、鉄道建設のラッシュが続き景気は向上する。従来、不便だった村の交通網が整備され突然ベットタウン化する。

ヒヨドリ2

原住人だったヒヨドリは移動しないが、都市から山村へ人が流れる逆都市化現象が田舎に起きヒヨドリの生活は都市化する」以上は想像である。

一つ救いなのはヒヨドリが都市部でも山村でも立派に生きていることだ。適応能力があるのだろう。

この鳥は日本全土で見られる。夏から秋は小動物や昆虫、冬は種子や果実を食べる。春は写真のロウバイもそうだがウメやサクラの花の蜜を吸う。

ヒヨドリ27-1

特にヒヨドリが集団でサクラの蜜を吸う時は実に優雅な気分になれる。桜吹雪ならぬ“桜雨”を降らせてくれる。

樹下から見上げると満開のことなどお構いなしに一心に蜜を吸う。無数の花びらが絶え間なく舞い落ちる。この時ばかりは鳴き声も美声に聞こえるから思議だ。

ヒヨドリ27-2


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