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【小説】生かされているということ

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処女作です。実体験をもとに書いています。
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#小説

【小説】(最終回)生かされているということvol.17

時刻は、6月24日午前11時を過ぎていた。 妻が手術室に入ってからすでに1時間を経過していた。…

【小説】生かされているということvol.16

時刻は、6月17日(木)18時15分過ぎ。 妻と娘の感動の再会となるはずだったが、娘は入院着の…

【小説】生かされているということvol.14

時刻は、6月11日午前7時15分を過ぎていた。 場所は、ECU・ICU前待合室。 記憶障害の心配は依…

【小説】生かされているということvol.13

6月10日午後6時過ぎ、ドクターからの説明の後、妻と会った。 どんなことがあっても受け入れよ…

【小説】生かされているということvol.12

6月10日(水)午後12時半、妻との面会を終え、娘と母とお義母さんと食事に出た。 妻が目が覚…

【小説】生かされているということ(vol.1-vol.10まとめ)

小説をまとめてみました。妻が倒れてから、目が覚めるまでです。

【小説】生かされているということvol.11

6月10日午前8時半、妻が目を覚ました。 起きたらいきなり病院で混乱している様子だったが、私のことも認識しているし、「寒い」とも言っていたの感覚もあるようだった。 脳に酸素がいっていない時間が長いと障害が残ることがある。怖くて調べられていないが、きっと大丈夫。 とにもかくにもよかった。本当によかった。 ほんの少し話をして、待合室にもどり、すぐに、家族、親族、職場の人等妻を心配してくれていた皆さんに妻が目を覚ましたことを伝えた。 みんな自分事のように喜んでくれた。

【小説】生かされているということvol.10

6月9日午後6時半、自宅に戻った私は、母と一緒に娘のごはん、風呂…妻と一緒にしているいつも…

【小説】生かされているということvol.9

6月9日午前7時半 ECU前待合室。 先ほど妻の顔を見てきた。 顔色がよくなってきている?と思…

【小説】生かされているということvol.8

待合室に戻ってきた私は、家族や親族に妻の様子を伝える。 もう待つしかない。 その後入れ替…

【小説】生かされているということvol.7

時刻は、7時半過ぎ。 ドクターからの説明は続いていた。 「目が覚める確率は、50%です。」 …

【小説】生かされているということvol.6

時刻は6時50分を過ぎた。 場所は緊急搬送された治療室前の待合室からHCU・ICU前の待合室に移…

【小説】生かされているということvol.5

時刻は、6時半を過ぎていた。 病院にきて、すでに30分は経過していた。 …… 実は、2年前に…

【小説】生かされているということVol.4

妻は一命をとりとめた。 AEDがないとこの世にはいなかっただろう。 妻は先月31歳になったばかり。 持病も特になかったのに、どうして心肺停止したのか。 …… 妻ちはるとは、私が大学生の時にスポーツジムで出会った。 スポーツジムの会員になって2日目に、インストラクターをしていたちはるが、マシーン説明をしてくれたのがきっかけだった。 ハキハキと説明するちはるに惹かれた。一目惚れだった。 大学で野球をしていた私は、夏休みだったこともあり、ほぼ毎日通った。 毎日、話