【小説】生かされているということvol.11
6月10日午前8時半、妻が目を覚ました。
起きたらいきなり病院で混乱している様子だったが、私のことも認識しているし、「寒い」とも言っていたの感覚もあるようだった。
脳に酸素がいっていない時間が長いと障害が残ることがある。怖くて調べられていないが、きっと大丈夫。
とにもかくにもよかった。本当によかった。
ほんの少し話をして、待合室にもどり、すぐに、家族、親族、職場の人等妻を心配してくれていた皆さんに妻が目を覚ましたことを伝えた。
みんな自分事のように喜んでくれた。