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7月ある日

ひどい睡眠不足だ。そしてひどい二日酔い。

昨日はカゴのバイトで、巻き返すように売り上げを立てられたことが嬉しく、夜は民芸界隈の人たちの集まりに参加して、別れ際にハグをしたくなるようないい夜を過ごした。

家に帰るまでにコンビニでハイボールを買い、夜道を歩きながら飲む。
次のコンビニでビールを買い、飲み飲み歩く。
おにぎりとミニサイズのカップそばを食べた形跡があった。
徹底的に酔っ払わなないと気が済まないのだ。

0時を回ったところで限界が来て化粧を落として歯を磨いて寝床についた。
5時過ぎ、よく起きられたなと感心する。
起き抜けのままシャワーを浴びてとてつもない眠気と戦いながら身支度をして出社。

仕事が少なく助かった。
仕事に支障が出るレベルで、10分だけ寝かせてくれとすんでのところまで出かかったが、流石に押し留める。昼休みにぐっすり眠る。

ひっちゃかめっちゃかなラインナップの自販機で二度オロナミンCを買う。

営業の人が、お客さんにもらったという差し入れをお裾分けしてくれる。

なんと!母恵夢じゃないか!!!
四国地方の銘菓である母恵夢(ぽえむ)は住んで土地では売っていなくて、岡山に住む家族にことあるごとにねだって送ってもらっているほどの好物。
大き目の声と興奮気味に母恵夢のうまさについて語った。
初めて見た、と営業の人と上司は言っていたが、おそらくお土産として渡し他ことがあるはずで、この人たちの人生には母恵夢は引っ掛からなかったのだなと思う。残業のおともにありがたくいただくことにする。
(その後あまりの喜びように、営業の人がもう一つくれた)

週末の合宿&送別会で送る記念品作りに本格的に取り掛かる。
退職するまばゆい後輩同僚がこれまでの仕事で使った紙を一冊のノートに仕立てる計画だ。

20種類以上の大きな紙が方々から届く。
どうやって捌くか、これは21時ごろまでかかるんじゃないかと思っていたら、上司が切り揃えてくれるとのことで、ビュンビュンと進む。
あとは無事に綴じれたら完成。
うそだろ、と思う。
私一人ではギリギリまで足掻いて、中途半端なものしかできなかっただろう。
人に助けてもらうって、こんなにも物事が進むんだ。
面白がって加勢してくれた上司には感謝ばかりだ。

残っていた他部署の人と送別会当日の話を少しして、気分良く会社を出る。

家に着くと、玄関の方向から花火が打ち上がっているような音がする。
この土地に来た3年前は、毎週のように週末花火が上がっていて、随分ベランダから眺めた。
轟音に、すぐに花火を連想するのは、平和な場所で生きている証拠だなと思う。

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