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6月ある日

昨日、久しぶりにinstagramを更新した。

先週末にお好み焼きが食べたい衝動に駆られ、大阪に住んでいた頃の情景を思い出し、ひとまず衝動を宥めようと休憩時間にとととと書き連ねた。

くだらないなあと愛おしみながら投稿すると、フォロワーである友人の面々からいいリアクションが得られる。
え、こっち方向がウケるんだと意外な感触。

懐古主義の私は、エモーションで自家発電しているようだ。

その後、文章を書いて発信したぞという達成感に包まれながらピンときた。
わたし、おもろくてかわいい人でいたい。自分の能力や見てくれも大切にしたい。思わず小学生の将来の夢作文みたいな天啓を受け取ってしまい、でも馬鹿にしきれない素直さがそこにあった。

今日も快晴。
ようやく夏の気配がする。新緑の季節と夏の間の、湿度の高い青い匂いを吸い貯める。

思った以上の仕事量でバタバタと心が忙しない。
いい天気だしと休憩時間にコンビニへ抜け出そうかと思ったけれど、目標としていたところまで仕事が終わらず、なあなあにして味噌汁を啜る。

歯の痛みがだいぶ静まって、食欲も落ち着いた。
午後、イレギュラーの連続に不機嫌を出しそうになってしまう。

こなせない仕事量ではない。ただ、微妙に分担をしているせいか情報が断片的で、決定権もなく指示されるのを待つのが悔しい。
忙しい素ぶりをしてしまわないよう、自分を落ち着かせようと離席する。

最近新しく入れ替えられた社内の自販機は、一本あたりの価格を抑えるために色々なメーカーの見たことのない飲み物がラインナップされている。
サンガリアやらチェリオやらを見てまた大阪時代が懐かしくなる。

普段は炭酸水かブラックコーヒーしか買わないのに、ぐるりと見渡して、ナタデココ飲料とやらを買って飲む。やたらナタデココ飲料が多い。
今度の自販機にはオロナミンCがあって、それもいい。メーカーのるつぼだなだと自販機前でしばらくニヤニヤする。

汗をかき、朝着込んできたものを脱いで席に戻ると肌寒い。ナタデココ一気飲みのせいなのか。うまくいかない。

随分出し渋っていた書き物仕事を公開し、とりあえず今日の仕事の最低ラインは超えたと一安心する。

終業後、職場の非公式夏合宿(同僚の送別会)の計画を立て始める。
楽しい会になるといいなと想像するが、いかんせん初めての事やできないこと(例えば運転)が多過ぎて今から緊張する。

しかし私の持っていないものやワザは大抵誰かが持っているということにも気づき、少し気持ちが楽になる。
これが人に頼るという事なのかとも思い、本当に人付き合いのスキルが低い。

帰り道、スーパーに出向くと明日の休業日に向けてバナナやら野菜やらが叩き売られていた。

とりあえず目当てのものと余計なものを買い、家に帰ってインスタントのスープとノンアルコールビール、久しぶりに好物のゆで卵を作り食べる。

ゆで卵を作るとき、タイマーをかけないのはちょっとしたポリシーで、パスタもそう。元をただせばただのものぐさなのだけど。

常温の卵、冷蔵庫から取り出した卵、それぞれに対してこれくらいかなという目分量で茹でる。カラを剥いてみないと分からない半熟具合が、好みのそれなら嬉しくなる。

固茹でになることはあまりないけれど、ゆるすぎても米に混ぜて卵ご飯にしたりして、それぞれまあまあ良い。

アカウント名はここからきている。ラッキーなゆで卵。造語だけれど、響きがかわいく気に入っている。

週末にやること、ベランダのコンテナから扇風機を出して加湿器を仕舞う。

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