スイス渡航備忘録1


忘れないうちに昨日の投稿で宣言した通り、まずはスイスへのプチ留学をすることになった経緯について思い返していく。

せっかくだから見出しなどのツールも使っていこう。

全てのはじまり


最初はとあるDiscordでのやりとりがきっかけだった。

というのも私は約一年前から、『ゆる言語学ラジオサポーターコミュニティDiscord(以下ゆサD)』なるものにそれはもう入り浸っているのだが、そこで人生相談をしたことが大きなきっかけの一つと言える。

恐らくこんな私の文章にわざわざ目を通してくださっているあなたは十中八九ゆサDでの知り合いだと思うので経緯は割愛するが、複数の方からこんな提案をいただいた。



「親離れ(子離れ)のために一度、短期でも良いから留学してみたら?」



なるほど、確かに。
そう思って思い返してみれば、私は留学のチャンスを逃して今ここにいることに気付いた。

私は幼少期から、音楽家である両親のこだわりによって、ヨーロッパにあるとある国立音楽大学の教授(今は退官されている)に師事している。

その縁で、一度高校卒業後にそのまま留学したらどうか?という話が持ち上がったことがあるのだ。

だが、高校2年生の2月頃から例のウイルスの蔓延によりとてもじゃないが海外に進学するなんて雰囲気にはならず、
ついでに一浪の末第一志望の大学にも落ちて、
今、限界音大生に成り果てたわけだ。

私の第一志望だった大学を卒業している父、
そしてヨーロッパの音大に留学経験のある母に対してとんでもないコンプレックスを抱えている私は、なんとかそれに少しでも抗うための手段としても、
短期留学は悪くないのでは?と思ったのだ。

そこから、私の留学のきっかけをどうやって掴むのかを探る日々が始まった。


一番中途半端な結果


さて、留学のきっかけとして私が目をつけたのは、助成金を出してくれるオーディションである。

知り合いが度々とある協会のオーディションきっかけで海外マスタークラスを受けているのを見かけていたので、そのノリで私もその協会主催のオーディションを受けてみることにした。

そのオーディションでは判定が「合格(渡航費含め全額免除)」「準合格(受講料免除)」「不合格」のような3種類となっており、エントリーの段階で合格なら留学するのか、準合格でも行くのか事前に決める必要があった。

我が家は両親共に音楽を生業としており、ただでさえ収入が不安定でかつ多くもない状況。
そんな中で私は、日本で一番高い音楽大学に進学している。

そんなのもう選べる選択肢は実質一択みたいなところもあり、私は合格時のみ留学する方を選択した。

だが、ちょうど本番と本番の狭間だったこともあり仕上がっているレパートリーが無く、一応無理矢理本番には参加したが結果は惨敗であった。


だからと言ってこんな一回でへこたれる私じゃない。

同じ協会が主催する別のオーディションが、今度は録画審査のみであるという。

ただ、そのオーディションは留学のためのオーディションではなく、通過者はサントリーホールで行われるコンサートに出演できる、というのがメインのオーディション。

さらにそのコンサートで賞を取ると、リサイタル開催だったり、練習室の割引だったり、とにかくいろんな副賞があって、その一つに「海外マスタークラスの受講料免除」があった。

過去の出演者を見る限りそう簡単に賞は取れないだろうが、まぁ録画審査だけなら、なんていう軽い気持ちで過去の映像を送ってみたところ、
なんと予選を通過してしまい、あろうことか賞をいただいてしまったのだ。(聴きに来てくださったみなさん、ありがとうございました!)

その結果、中途半端にも「受講費免除」の権利を獲得してしまった私は、いろいろな規定もありその権利を使わないわけにもいかず、海外留学のチャンスを掴んでしまったのだった。


…と、書いてきたところでだいぶ疲れてきたので、今回は一旦ここまでにしようかと思う。

次回はどうしてスイスになったのかとか、とにかく金がかかる話とか、とにかく金がかかる話とかをしようかと思う。

それでは。

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