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補い合っている
今、「マザーツリー」という本を読んでいる。
分厚い本なので、合間合間にちょこちょこ別の本を読んでしまったりして、まだ半分までしか読めていないのだが、
それでも驚くべき事実が沢山あった。
木々は、菌根を通じて繋がっており、
時期によってお互いに栄養を与え合っているらしい。
ある種類の木の成育を早めたいからといって、
周りの木々や草を刈り取ってしまうと、
逆に栄養を取り込むことできなくなり、
長期的には、木々の大半が枯れてしまうという。
また、多様な木々や、植物、キノコや菌根存在によって、病気が防がれていたり、
何かの種が爆発的に増えて、
生態系を壊したり、バランスが崩れたりするのを、
防いでくれているという。
短絡的な人間の欲求で、
大切な森の生態系が壊されているという事実には、
胸が張り裂けそうになる。
長期的な目線で見れば、
自分で自分の首を絞めていることになるというのに。
この自然界の驚くべきネットワーク、
相互補完の関係って、人間社会や、その他全ての世界に当てはまるのかもしれない。
一見ライバルや、合わない性格と思える人でも、
時と場合によっては、お互い助けたり、助けられたり。
直接的でなくても、何人かを介して繋がっていたり、よく観察してみると相互補完の関係だったり。
植物も動物も人も、
切り離されては生きていけないのだと思った。
1人きりでは生きていくことは出来ない。
お互い助け合って生きている。
こんな基本的なことを、
自然はその仕組み姿を通して教えてくれていたんだ。
不要なものはない。
無理やり伐採したり、殺したりするから
崩れてしまう。
本当は、全ては完璧バランスがとれていて、
補完し合うように地球は出来ているのかもしれない、と思った。
まだまだ、私が知らないだけで、
繋がっていることって、いっぱいあるのだろう。
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