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人生へ影響を受けた考え方

私は、人付き合いが苦手だし、
多くの人がそうであるように
生き辛さを感じながら生きてきた。

そんな私が一番多感だった頃、
影響を受けたのが、
江原啓之さんと、美輪明宏さんだった。

「スピリチュアル」と言ってしまえば、
いかがわしく聴こえるけれど、

江原さんと美輪さんの言葉には、
人としての生き方に通じるものが多かった。

中には、説教臭く感じて、
当時反発を覚えたものもあったけれど、

よく考えてみれば、至極全うな考え方ばかりで、
ダメになりそうな時、何度も引っ張り上げてくれた。

例えば、大根は大根のままじゃ誰も食べてくれない。美味しく料理する必要がある。

人間も同じで、誰かに受け入れてもらったり
社会で役に立ちお金をもらうには、
自分の性質を見極めて、相応しく磨かなくてはいけない。

自分のままでハイどうぞというのは、
泥つきの大根を食べろというのと同じで、
失礼なことだというような意味の言葉だったと思う。

世の中には、そのままのあなたで素敵だよ、
と言ってくれる優しい言葉もあるし、
そういう言葉に励まされることもあるけれど、

前に、女優の中谷美紀さんの本の中に出てきた一文に、

「あるがままなんていうのは、嘘っぱちね。本当にあるがままで全部さらけだしたら、嫌われるわよ。どこかでこらえるのもおもいやり。」

という言葉があった。
(※中谷さんの言葉ではない)

この言葉は、確信をついた言葉だと思うし、
江原さんの泥つき大根の話とよく似ているなあと思うのだ。

それから、

お金をもらう以上、
仕事は楽しませてもらうところではない、
自分で工夫して楽しくするものだ、

という意味の言葉も、ずっと私の心に残っている。

仕事は楽しくなくて当たり前。
楽しくするのは自分。

これは、一見絶望的に聴こえるかもしれないけれど、逆に私はホッとした。

やっぱり仕事って、何もしなくても楽しいものじゃないんだ、と思ったのだ。

そして、江原さんは、好きなことを仕事にすることには反対しており、得意なことを仕事にするべきだと言っていた。

私は得意なことなんてなかったけれど、
就活で受かった会社で出来ることを、
コツコツ頑張ることにした。

出来ることが、自分にとってお金を稼げることだと思ったのだ。

なぜ、江原さんは、好きを仕事にしない方が良いと言っていたかというと、食べていけないことが多いのと、裏側を見ることで好きなことが嫌いになってしまうからと言っていたと思う。

魂が喜ぶことは天職、食べていくための仕事は適職と言っていた。

天職は趣味でやる方が良いと言っていた。

そうやって割りきって言ってもらえると、
私は逆に楽になれるタイプだ。

自分に出来る仕事を工夫して頑張ろうと思える。
(もちろん天職を本職にされている方も素敵だと思う。)

そして、人を一番成長させるものは、
子どもを持つことと、上司になることという言葉も心に残っている。

どちらもままならないものだから、
成長すると、書いてあったと思う。

残念ながら、私は子育ての経験も、
上司になったこともないけれど、
後輩と向き合うとき、いつもこの言葉を思い出す。

ままならないものと対峙するとき、
私たちは成長するのだと思う。

そして、結婚については、
本気で相手を探し、選り好みしなければ、
誰でも結婚できるというようなことが書いてあった。

ただし、結婚は、結婚式がピークで、
あとは、二人で砂山から砂金を掘り出すような地道な作業だとあった。

そして、お互いが自立していないと上手くいかないとも書いてあった。

私は結婚したことはないけれど、
しそうになったことは何度かあるので、
本気で頑張り、自分がその気になれれば、
誰でも結婚出来ると私も思う。

でも、結婚の本番は、結婚式が終わったあとからなのだろうな、とは思う。

そして最後に「自己憐憫」するなという言葉だ。
時には悲しみに浸りたいこともあるよ、
と私も思うのだけれども、

確かに自己憐憫は何も解決しないし、
成長もしない。

「自己憐憫」という言葉を思い出すとき、

悲しみに蓋をする必要はないけれど、
悲しむだけ悲しんだら、
いつまでも自己憐憫するのではなく、
また、出来ることを頑張ろう!という気持ちになる。

このように、様々な場面で、
私を冷静に、時には鼓舞しながら、
引っ張り上げてくれのが、江原さんや美輪さんの本たちだった。

昔読んだ本なので、多少違うところはあるかもしれませんが、大体こんな感じの意味だったと記憶しています。

母の教えとも近い言葉が多く、
今でも、根深いところで、私の助けとなっています。







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