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『少年と少女と私』正源宗之の雑歌詩集より

数分でよいから私に時間をください
 そんな短い時間何に使うんだ
眠るんです 
うとうとと眠りたいのです
そして夢を見たいのです 今すぐに

私は少女を愛しています  
そこには少年もいるのです
私は二人を愛してしまったのです 
私の愛に応えてか少女は私の膝にのり
紅く染めた頬を胸にうずめるのです
少年は私の手を取り
自分の頬に当てるのです

なんて優しい少年でしょう
なんて優しい少女でしょう

この先少年と少女と私がどんな展開になって行くのでしょう
ここまでは空想です

空想は空想でしかありません
だから私は夢にしたいのです
夢は見ることができるのです

夢の中で少年と少女は私を先の世界まで
送り届けてくれるでしょう
うとうとと眠って夢を見る時間を私にください

  正源宗之『少年と少女と私』

(正源の娘のひとり言)

悪い夢を見る前に 
幸せな空想を描いておきましょうか
きっと良い夢見られましょうとも

すてきな夢が見られますように
すてきな夢が実りとなりますように

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