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日記 2023.06.25

湿度の高い晴れ。昨夜21時に寝てしまった罪悪感で4時過ぎに目が覚め、勢いで風呂に湯を溜める。休みの日はこうして一日をはじめることが多い。本日の読書も角田光代さんの「くまちゃん」。ふられ小説とわかっていて選んだのだけれど、やっぱりわたしは幸福な物語のほうが好きだ。

髪が長いのと、空気が湿っぽいので、ドライヤーには40分くらいかかる。それでもわたしは毎朝、髪を洗う。ぴっちり身支度を整えることは、きょうをはじめるための儀式だ。髪の毛がまっすぐ整っていないと落ちつかないし、寝癖のついているひとはとても残念におもう。

昨日できなかった風呂と洗面台の掃除をし、冷蔵庫のなかを確認して夕食の献立をおもい浮かべる。まぜめん、卵のスープ、とり肉とザーサイの和えもの、ピーマンの肉づめ。とてもいきあたりばったりで料理はできないので、レシピを検索し、購入するもののメモをとる。

家にいるとうつうつしそうな気配があったので、8時過ぎにバスで街へ出かける。たまにはちがうカフェにとおもうのだけれど、結局いつものスタバへ向かう。このあいだ、気になっていた喫茶店に意を決して行ってみたら、現金しか使えなかった。現金がなかったので、冷や汗をかきながらPayPayの登録をした。本も読めなかったし、トーストとコーヒーの味もわからなかった。

オーツミルクラテを飲みながら読書記録を、とおもったのだけれど。書くことは筋トレ。そんな僕のマリさんのことばがよみがえって、日記を書いてみることにする。インスタグラムをはじめてから、わたしのなかでずっと眠っていた、「書きたい」というきもちが目を覚ました。もっと書きたい。もっとぴったりとしたことばで、おもいをつかまえられるようになりたい。

それから本屋さんとスーパーに寄って帰宅する。滝口悠生さんの「やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)」、それとゴーヤが想定外のおかいもの。ミスドの白いポンデリングは、想定内のおかいもの。夫が帰ってくるまで、2か月後の旅行の計画を立てる。わたしはいつでもなにかの計画や予定を立ててばかりだ。先が見通せないと不安で、目の前のことにぜんぜん集中できない。未来なんてだれにもわからないことなのに。

夫が帰ってくる瞬間は、いつだってうれしい。夜には先週の鎌倉旅行の写真を、ハイボールを飲みながら一緒に眺める。わたしは写真に映るのが嫌いなのに、夫はわたしの写真しか撮ろうとしない。わたしの半目であったり、変なポーズであったり、そういうのをみつけるととてもうれしそうにする。この心理だけはいつもわからない。でも、そんな夫がとても愛しい。

明日こそ、読書記録を。

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