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日記 2023.06.24

雲の多めな晴れ。

夫は泊まりの勤務で、午後から出かけて行った。先週末に鎌倉を旅行して以降、ずっと一人になる時間がなかった。普段できない場所の掃除をしたり、冬服をクリーニングに出したり、1週間分のまとめ買いに出かけたり。やりたいことはたくさんあるはずなのに、どうしてもやる気がでない。ならばと机の上に積読本を並べてみるが、それにも手が伸びない。仕事のある日は、本が読みたくてたまらないのに、いざ時間ができるとこれだ。

諦めてソファに寝ころがる。うつらうつらしながら、3時間ぼーっとしていた。子どもがいないから、こうしてのんきにいられるんだ。60歳の両親だって、自営業で休みなく働いているのに。「たくさん寝られた」「ゆっくり過ごせた」と満足したっていいのに、どうしても自分を責めることばしか出てこない。

結婚する前のわたしだったら、こんな日は友人や同僚たちに片っぱしから連絡して、飲みに出かけていた。ひとりで悶々と抱え込んでいると、「死にたい」がやってくるから。そんなこんなで大学生の頃から、2日に1度は外で飲んでいた。コロナと夫との結婚で途絶えた習慣だが、ひとりになったとたん、やっぱりこれだ。根っこの部分はきっと、簡単に変わりっこない。今はすぐに誘って飲みに行ける友人も同僚もいないから、仕方なくお風呂に湯をためる。

半身浴ではいつも本を持ち込む。きょうは、角田光代さんの「くまちゃん」。最近あまりにもエッセイに偏っていたのでたまには小説をと思ったのだけど、内容はきちんと入ってくるのに、こころがまったく動かない。もっと書き手の息遣いをリアルに感じたい。わたしに寄り添ってほしい。エッセイはそれを叶えてくれる。

入浴前にキリン1番絞りを1杯。そして、入浴後にもう1杯。きゅうりを酢じょうゆで漬けたものとトマトの塩昆布和えはお昼の残りもの。それとお腹なんて空いてないのに、どうしてもジャンクな気分で、ミニサイズのカップ焼きそばを。絶対もうすぐ生理がやってくるのだと確信する。

「くまちゃん」と僕のマリさんの「書きたい生活」をかわりばんこに読む。僕のマリさんの日記を読んでいると、どこかで分かれてしまったわたしのもう一つの人生をみているように思う。本を読んでは書き、書いてはだれかと喋り、たらふく食べて飲んで、ぐっすり眠れずとろとろとしたまいにちを生きている。

あしたはわたしも日記を書いてみようと思う。

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