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明日ヒノキになろう 〜ダイバーシティについてちょっと考えてみた〜

1  アスナロ

突然ですが、皆さんはアスナロという植物をご存知ですか?

アスナロはヒノキ科針葉樹で日本の固有種です。変わった名前の由来のひとつに、ヒノキに似ているけど、ヒノキより小さく、木材などに向いていないことから、『明日はヒノキになろう』ということから、アスナロ、漢字では翌檜と呼ばれているそうです。

その名前の由来から、いつかはヒノキになれると信じて伸びようとする姿が重ねられ、希望と努力の意味や、逆に、どんなに頑張ってもヒノキにはなれないというネガティブな意味で、捉えられたりもするようです。

※名前の由来は諸説あるものがほとんどですが、アスナロにも異説があります。
詳しく知りたい方はぜひご自身でお調べください。


2  明日○○になろう


個人的にはアスナロという単語自体には、ヒノキの要素はなく、漢字は当て字の場合も多いので、由来はなんともいえないなと感じます。

いずれにしても、人間がつけた名前の由来がなんであれ、アスナロがヒノキになりたいと思っているはずはありません。むしろアスナロはヒノキと違う進化を遂げる事で現在まで淘汰されずに種を維持できているはずです。

人はついつい自分の知ってるいる世界や価値観だけで、物事を捉えがちで、自分が知っている世界に枠をはめて人を判断してしまうものだと思います。〈アスナロはヒノキよりちょっと小さいから、ヒノキになりたいはずだ〉というように。

そしてそれは当然人にも向けられます。

いわゆる一般的な価値観を元にした、他人からの『○○になろう』ではなく、自分が本当になりたいものを目ざせるような社会になるといいなと思います。

ダイバーシティや多様性ってきっとそういう事じゃないのかなと。

『多様性を認めなさい』というのは、多様性がないのではないかと思ってしまいます。

と思ってもすぐには変わらないので、少なくとも、明日は今日よりいい日になろう。

皆さんは明日なりたいものはありますか?


※1 写真はアスナロではありません。念のため。
※2 他人から意見にはもちろん、貴重なアドバイスもあるので、納得してアドバイスに従うのは素晴らしい事です。


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