見出し画像

放課後水泳練習

末っ子とお風呂に入りました。
小6だというのに、チャチャマンボです。
一緒に入ろうというのではなく、早く風呂を済ませたいがために、お互い一緒に入らざるをえない、という感じなのですが、どちらにせよ、もうそろそろ母と息子での入浴はリミットを迎えるのでしょう。

暖かくなってきたのを実感している息子は、今日も「水泳練習がいやだ」と弱音を吐いていました。水泳練習というのは、放課後の水泳特訓のことです。私が小6の頃は、ソフトボー、ブェースケッタボー、水泳、陸上、駅伝と、年がら年中何かしらの特訓に強制的に参加させられていましたが、時代のせいなのか、土地柄のせいなのか、我が子たちの学校では希望者だけが参加をしています。

我が子たちには、あれこれしなさい、と言わない代わりに、宿題と放課後練習だけはしなさいと長男のときから伝えてきました。

私も、水泳練習と駅伝練習が卍大嫌いだったので、息子の気持ちはよくわかります。

いろいろな放課後練習は、4年生から始まります。
息子は極端に水泳練習を嫌っています。
卍しんどいから、という理由を述べます。
ワテ知ってるで。
知った上で参加しなさい、言うてるんやで。
却下やで。

都合がよいことに、卍練習を経験してきた上の兄姉が、「いいからやっとけ。」と加担してくれるようになっています。息子よ、諦めるしかないのやで。

小4の頃は、泳げもしないのに恵体のせいか、上のコースに入れられて散々な目に合っていたようです。迎えに行くと、足をすりむいた、指を切った、など傷を作ってはプールから上がって見学していました。
傷口があるとプールに入れないのだそうで、休むための常套手段になっていたように思います。
その年、コロナ禍で大会はありませんでしたが、息子の話では、結局クロールでも、平泳ぎでも、犬かきのような自由な泳ぎ方でも、25メートルを足をつかずに泳ぎきることはできなかったそうです。

それでもよいのだよ。それでも全然ほめてつかわす、さぁ今年も頑張ろうと、小5の参加も卍拒んでいましたが泣く泣く参加。
疲れた、やめたい、しんどい、早く帰りたいと毎日ヒッシコで訴えていたと思います。

そんな息子が、夏休み初日の小規模ではありますが地区の水泳大会に選手として出場することになりました。
仕事上どうしても休みがとれなかったので、夫に休みをとってもらい、息子の勇姿を見届けてもらうことにしました。動画におさめてLINEで送ってほしいとお願いしました。

去年は25メートル泳げなかった息子。
弱音を吐いてばかりいた息子。
泳げるようになったのかな。
途中で足をつかなければいいな。
最後まで力いっぱい頑張ってほしいな。
やってよかったって思ってほしいな。

昼休みに入った私はすぐにマイカーに籠り、しんどくて、辛くて、やめたかったのに頑張ってこの日を迎えた息子を思いながら夫から送られてきた動画を再生しました。
動画で息子は、












バタフライで25メートルを完泳していました。


私はただただ、ヒーヒーと泣いてしまいました。おい梅宮※、バタフライかよー、チョー、と思いました。


今年ももうすぐ水泳特訓が始まります。
今年こそは勇姿を見届けに行きたいと思います。

※梅宮辰夫さんのような身体つきをしています。悪しからず。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?