2024/4/28 暑すぎるよ馬鹿

起床。
時刻は午後の1時を回っていた。
部屋が暑い。
この時期にしては異様な暑さに起き抜けから気分が悪い。外の風でも取り入れて気分転換しようと窓を開けた。

暑い。そして無風。
中天に昇る太陽はギラギラと輝き街を熱している。
眠りこけている間に真夏にタイプスリップでもしたのだろうか。状況と気温が理解できず、とりあえずコーヒーを淹れた。
窓辺に座って煙草に火をつける。
昇ってゆく白い煙。日光がジリジリと肌を焼く。身に覚えがあるな、これは去年の7、8月くらいの感覚だ。

スマホの画面を開くと、本日のニュース一覧が流れてくる。どれどれ、『関東で今年初の真夏日』『群馬で気温30℃』？
……
………
私はスマホをベッドに叩きつけると急いで窓を閉めた。ついでにカーテンも。即座にエアコンの冷房スイッチを押す。

馬鹿か。
暑すぎる。
何月だと思っていやがる。
もう本当に馬鹿。

馬鹿馬鹿と馬鹿の一つ覚えのように罵倒を繰り返すと、サンダルを履いてコンビニに向かった。たった5分にも満たない道中は当然のように灼熱で、すれ違う人皆半袖である。長袖のシャツを着ているのは私一人だけだった。

アイスを買い込んでさっさとマンションに戻る。
冷房が効き始めた部屋はえも言われぬ快適さだ。
薄暗い涼しい室内でゴロゴロしながらソフトクリームを食べた。うーん、暑いのは嫌いだけどアイスは美味いので困る。

というか、いかに温暖化やらエルニーニョ現象と言ったって、流石に今日は暑すぎるだろう。そういえば最近はもう地球温暖化とは呼ばず、「地球沸騰化」というらしい。もはや温暖どころではない、沸騰だ。この記事をご覧になった方も、これからはぜひ地球沸騰化と呼びましょう。沸騰だ、沸騰。温暖化なんて生温い呼び方は許されん。

外からは子どもたちのはしゃぐ声と、選挙カーのやかましい演説が聞こえてくる。
今はまだ4月。これからもっと暑くなるのだろう。
そう思うと意識が遠のくような感覚に襲われる。あぁ、先が思いやられる。