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「好き」って言いたくなった話。映画「アナログ」

先日、やっとやっと映画「アナログ」を観てきました。

主演は二宮和也と波瑠。監督はタカハタ秀太。原作はビートたけし。

観終わって一言。誰かに「好き」って伝えたい!

まずはあらすじをどうぞ。

手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーの悟。
携帯を持たない謎めいた女性、みゆき。
喫茶店「ピアノ」で偶然出会い、連絡先を交換せずに「毎週木曜日に、同じ場所で会う」と約束する。
二人で積み重ねるかけがえのない時間。悟はみゆきの素性を何も知らぬまま、プロポーズすることを決意。
しかし当日、彼女は現れなかった。その翌週も、翌月も……。
なぜみゆきは突然姿を消したのか。彼女が隠していた過去、そして秘められた想いとは。

ふたりだけの“特別な木曜日”は、再び訪れるのか——。

“大切な人に会える”その喜びを改めて知った今だからこそ。
愛の原点を描いたラブストーリー。

映画『アナログ』公式サイト (analog-movie.com)

うん、うん。アナログっていいよね。なんか温かい感じするよね。携帯持たないのは私にはできないけど、デジタル媒体に依存している自分も嫌になっちゃうよ。なんて思いながら主演の二人も大好きだし、と思い楽しみにしていた作品。

それではここからは映画を観ているときの心の中をつらつらと、長々と、、、。

お時間に余裕のある方だけでも、、、。

もう映画のスタートからアナログ。

悟のめざましはアナログ時計。ご飯は土鍋で炊いて、台所の床下からお手製のぬか漬けがでてきて。日本の朝ごはんって感じのメニューで。ちょっと焦げてるウインナーもまたいい感じ。

会社のシーンになったら横文字ばかり多用しているけど、言っていることに中身のない上司。

対して悟は手書きのスケッチと絵具での色付け。さらには手作りの模型。

いい感じに悟との対比がでててよい。

そんな悟が出会ったのはこれまたアナログな携帯電話を持たないみゆき。

アナログな二人だからなのかなんなのか二人の出会った悟がデザインしたカフェpianoの内装について同じ感性の二人。

感性が同じって嬉しいポイント。しかもそれがデザインした悟の思い入れのある部分で、あまり人が気づかない部分ってのも高ポイント。

そんなの好きになっちゃうに決まってる。

携帯を持たないみゆきと毎週木曜日に同じ場所で会う約束をする悟。

約束は日にちと場所だけ。
だからいつ来るのかわからないし、来るのかどうかすらわからない。
そんな状況にみゆきが一言。「お互いに会いたい気持ちがあれば会えますよ。」

私の心の中はそうなんだよ~~!!って叫んでた。

昔、人に「本当に運命の相手だったら今お別れしてもまたいつか巡り会う時が来る」って言われたのを思い出した。

個人的に運命みたいな出会い方が大好きなんだよね。
偶然出会った人が同じような感覚の持ち主で一緒にいると心地いいみたいなまさにこの映画の二人みたいな出会い方。

来るのかどうかもわからない相手を待つ時間が苦にならない二人、アナログな二人は時間に対する思いや考え方が同じなんだろうなと思った。

ただただ素敵。

なんだか幸せそうな悟に病気で入院している母からの言葉もまた刺さる。
「人には自分だけの幸せの形がある」

私の幸せの形って何だろうって考えてしまった。

そんな母も大阪出張の間に亡くなってしまう。
この死も限られた時間を表現しているようで辛いところがあったな。

時間を重ねていく二人。
みゆきには悟に話していないことがありそうだけれど、そんなみゆきとの結婚を決意する悟。
みゆきのことを何も知らないけれど今のみゆきと一緒にいたいと思った悟。

ね、素敵でしょ。
相手のことを知っているかなんてどうやってわかるんだろうか、何を知ったら相手のことを知ってることになるんだろうか。
そんな事より、今の相手と今を一緒に過ごしていきたいって思える事って簡単なようで難しい。
愛ですね。

プロポーズしようとした途端姿を消してしまうみゆき。

もちろん理由はわからない。

大阪異動が決まった悟。

ある日、大阪に幼馴染2人が。

みゆきのことが全て明らかになるシーン。

涙無しでは観られないくらいの感動だった。

明らかになった内容にも涙だったけど、2人がわざわざ大阪に来たことも感動。
ここもアナログ。
内容を伝えるだけなら電話でもよいのに。
だけど、わざわざ来て直接伝えることに良さがある。

事故にあって意思疎通すらできなくなってしまったみゆきに会いに行く悟。

みゆきの日記から当時のみゆきの思いを知る。
届いてないと思っていた糸電話が届いていて、みゆきも同じことを想っていたところで大号泣。
みゆきの止まっていた時間が動きだした日の内容も、みゆきが携帯電話を買いに行ったことも全部全部涙でした。
2人とも毎日が木曜日にしたかったんだね。
この日記を読む条件にみゆきのことを忘れることなんて言うお姉さんも酷だよ…。
約束破って会いに行っちゃうんだけどね。

ここから先のストーリーはあんまり好きじゃないからちょっとだけ。

みゆきとの時間を過ごすために、独立し、リモート会議や3D模型を駆使する悟。手作りの模型も作ってるけど。
アナログ、デジタル、のくくりでどっちが良いとか悪いとかではなくて、どこに時間をかけるか、どの時間を大切にするのか。
悟はみゆきとの時間も大切にするようになったんだね。
好きな海の近くに家を建てて、みゆきの車いすを押して一緒に散歩する。
愛だなぁと思った。

最後の方のシーンで高木が誰かに好きって言いたいって言うんだけど、私もちょうど同じタイミングで同じことを思ってたからきっと思う人多いのでは?とちょっと期待したりします。


つらつらと長々と2時間の間に思ったことのほとんどを書いてきましたが、結局何が言いたいかと言うと、あと一回くらい観たかった!
たくさんの愛を感じる作品。
愛って素晴らしいし、こんな恋愛してみたいし、私は私の幸せの形を大切にしようと思ったし、限られた時間の使い方も考えようと思った。
自分の好きなこと、もの、大切のこと、もの、をもっともっと大切にしていきたいなって。
世の中に流されず、自分をしっかりもって生きていきたいものですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

それではまた次回。


#映画レビュー #映画 #映画感想文 #アナログ #二宮和也 #波瑠


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